「喉を鍛えるって何やね~ん」

と思いますが(笑)

 

 

とにかく

嚥下障害は

寿命と生活の質を

左右します。

 

患者さんやご家族に

いつも説明するのは‥

 

空気も食べ物も

口から入ります。

わたしたち健康な若者は

食べ物が入るとき

空気の通り道にフタをします。

ところが

高齢になったり

病気になると

このフタが不十分だったり

フタをするタイミングが

おかしくなったりして

食べ物が

空気の通り道に入ります。

 

わたしたちは

米粒ひとつ間違えて入ったら

ものすーくムセて

その米粒を出しますが

高齢になると

反応が鈍くなり

米粒が入っても

そのままになってしまいます。

そこで

ばい菌が繁殖して

肺炎になるんですよ~。

 

 

水分より

トロミのあるもののほうが

飲み込むスピードを

調整しやすいので

嚥下障害がある方には

トロミをつけたものや

ゼリー状のものを

提供します。

トロッとしたものは食べやすい、

という意味で

この本は書かれているのかな。

‥‥読んでません、すみません。

 

 

 

 

病院では

誤嚥性肺炎を起こすから

食べちゃダメ!と

言われるみたいですが

施設では

覚悟を決めて

食べてもらいます。

それでも

パンやおかき、粉っぽいものは

リスクが高いので

避けるようにしています。

 

先日病院で亡くなった方の

お嬢さんが

「エビフライ食べたいって

父はずっと言っていました。

こんなに早く死んでしまうなら

エビフライ、

食べさせて

あげればよかったな~と思います」

とおっしゃっていましたが、

でもね。

エビフライ食べさせて

それがもしその時ノドに詰まったら、

肺炎を起こしていたら、

やっぱり後悔したと思うから、

これで良かったんだと

わたしは思います‥。