昨日の話の続きです。

 

うちの施設では

いわゆる「寝たきり」の人はほとんどいません。(ほとんど、ですが)

 

どんな人にも離床を推進!

普通の車いすに座れなくても

ソファ型の車いすに移っていただいて

少しの時間だけでも

ベッドから起きていただきます。

 

午前中1時間だけ

午後から1時間だけ

なんて人もいますが。

 

 

これが

病院でずーっと寝てた人には

めちゃめちゃ不評です(笑)。

体幹の筋力が落ちてる方にとって

短時間でも座るって苦痛。

体を支えるのは大変です。

腰が痛い、お尻が痛いと

「早く寝かせて~」

とおっしゃいます。

 

それをなだめたり

すかしたりしながら

座る時間を

少しずつ伸ばしていきます。

はたから見たら虐待まがい(涙)。

でも

これをしないと体幹は強くならない。

座れないとトイレに行けない。

 

うちの施設には

職員の家族さんも入所されていますが

先日入所されたお母様は

まさにこのタイプ。

「病院ではずっと寝てたのに

(寝かせておいてくれたのに)」

が口癖。

家族である職員を呼んで

「早く寝かせてちょうだいっ!」

 

職員は

「もうちょっと待って」

「まだ5分も座ってないよ~」

「じゃあ、このお茶だけ一緒に飲んでから」

などなど、

いろんな声掛けで対抗します。

 

最後には

「‥こんな冷たい娘だと思わなかったわっ(怒)」

と親子げんか勃発(爆)。

 

先輩医師に

「親を大切にするためには

上げ膳据え膳にしないこと」

と言われました。

ココロを鬼にして

ここを乗り切ったら生活の質が変わると信じて

がんばれ~!!