以前からチョイチョイ登場している
「おかあちゃ~ん」
と叫び続けるおばあさん。
薬がよく効いて
まったく独り言もなくなったので
今度は薬を減薬中。
二日にいっぺん飲むのはOK。
でも完全にゼロにするとやっぱり「おかあちゃ~ん」。
いやあ、薬ってスゴイ。
話変わって。
某サイトで
「老人施設にいた母が
誤嚥性肺炎で急変して亡くなった。
職員が間違って食事させたのではないかという
気持ちが消せない」
みたいな投稿があって
泣きそうになりました。
間違って食事って何!?
文句言う前に誤嚥性肺炎について勉強してほしい。
がんばって食事させている職員に感謝してほしい。
空気も食べ物も口から入ります。
若い人は食べ物が入るとき
空気の通り道にフタをします。
年を取ってくると
このフタをするタイミングがずれたり
フタが不十分だったりして
食べ物が空気の通り道に入ってしまいます。
ムセて出せる人はいいですが
そのまま静かに肺に食べ物が入ると
誤嚥性肺炎になります。
食べている限り
すべての高齢者に誤嚥性肺炎のリスクがあります。
食べていなくても
唾液が原因で肺炎になる人もいます。
病院では
誤嚥性肺炎を起こすから食べちゃダメ、と言われます。
で、胃瘻になったり点滴になったりする。
食べるたびに誤嚥性肺炎を起こす人は仕方がないですが
中には100日にいっぺんくらいの肺炎になる人もいます。
そういう人に残り99日の食事も止めるかどうかは、難しい問題です。
この投稿の方は食事を止めてほしかったのに、ということなのでしょうか????
高齢になったら誰でも誤嚥します。
わたしたちは米粒ひとつでも誤嚥したら激しくムセますが
高齢者はそうではありません。
ムセることができない、誤嚥したことを察知できないというのが
加齢でありリスクであり、寿命なのです。
刻んだり、トロミをつけたり
工夫はしていても
100%防げません。
それを自分で食べさせていない家族に責められたら
職員はやってられないなあと思うのです。