「欧米に寝たきり老人はいない」という本を読みました。

欧米に寝たきり老人はいない - 自分で決める人生最後の医療/中央公論新社

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日本の医療を批判(?)する本かと思っていましたが

いろんな方の体験談があって

興味深く読めました。


オーストラリア、オーストリア、オランダなどの事例も

紹介されていますが、

「何もせず看取る」を奨励している国でも

「胃ろうを希望される方を、胃ろうにしないよう説得するのは大変だ」

という意見があって、

なんだ、日本と一緒なんだな~と。


わたしはお迎えが近い高齢者の場合

「胃ろうという方法もありますよ。別にしなくてもいいんですけどね」

という感じで説明することが多いかな。

最近は、胃ろうを選択されない方が増えてきました。


オランダでは病院で亡くなる方は20%しかいないのだそうです。

それ以外は在宅か施設で。

これって医療の問題じゃなくて

社会的死生観の問題だなあと思います。

少しずつじゃないと変わっていかないですよね。

あ、あとは胃ろう造設や維持に

ものすごーくお金がかかる仕組みにすれば

一気に変わるかもしれないけど…。