ブログ再開2回目にしてヘビーなお題…。


今日、どっかの記事で「胃ろうについて」読んだんですよね。

なので、個人的な思いを書いておこうと思います。

胃ろうについてよく知らない!という方は→胃ろうとは



海外では高齢者の胃ろう造設は意味がないとしてしない、とか

胃ろうでは寿命が延びないだろう、とか

いろいろな議論があるわけですよ、高齢者の胃ろう。


でも実際問題として

現在の日本では高齢者でも胃ろうを造るという選択肢があるわけですから、

食事が摂れなくなった時点でわたしは

ご家族に「胃ろうという選択肢がありますよ」

と全例説明しています。


みなさん、

「自分だったら絶対嫌だけど、親を胃ろうなしで見送るのはためらう」

という方が多いです。

「胃ろうしない=死」に直結する方も多いですから

子供としては決断するのに勇気がいるんですかね。


胃ろうにして元気になって長生きした方も知っています(少数ですが)。

胃ろうにしたことを後悔していたご家族も知っています。

胃ろうにしなかったことを後悔しているご家族もいます。


「どれを選んでもそれが正解ですから、

 ご自分の決断に後悔しないようにしてくださいね」

と説明しています。

どんな結末が待っていようとも、家族が選ぶ答えが正解なのです。


わたし?

わたしは自分にはもちろん、親にも胃ろうしません。

でもそれは「わたしの正解」なので、

それを患者さんやその家族に押し付けるつもりはありません。

胃ろうを選択した家族も、

静かに見送ることを選んだご家族も

精いっぱい応援しています。