「健康カプセル!ゲンキの時間」で漢方が特集されました。

CBCの番組ページから、特集内容を抜粋しました。

 

『~外来数急増!知らなきゃ損!~漢方活用術』 

2017年11月19日(日) 07:00~07:30 TBS

【オープニング】

近年、医学界で注目を集めている治療法が漢方です。世間ではあまり知られていないイメージもありますが、7世紀ごろ仏教とともに中国から伝わった後は、日本人の体質に合わせて独自に発展し、今なお進化しながら受け継がれています。今回は、医学界注目の漢方を徹底リサーチします。

漢方の診察

漢方には、その人の身体の状態を見極める大切なポイントがあります。

それが「気(き)・血(けつ)・水(すい)」という漢方独特の3つの概念です。

「気」は目に見えないエネルギーのようなもので、西洋医学でいう自律神経やホルモンの働きです。

「血」は西洋医学でいう血液に、栄養が加わった東洋医学的概念です。

「水」は血液以外の体液、リンパ液などです。

この3つがそれぞれ関わり合い、バランスよく体内を巡ることで健康が保たれるというのが漢方の理論です。一つでもバランスが崩れると、健康に害が出るとされています。

 

そして漢方で行う診察は(1)問診、(2)脈診、(3)腹診、(4)舌診の4つです。

まずは問診で、体内で何が起きているのか全体像をつかみます。

次に脈診でその人の体質を見極めます。漢方では脈の強い人を「実、実証」と言い、強い薬を使います。一方脈が弱い人を「虚、虚証」と言い、弱い薬を使います。「虚・実」とは、人間それぞれが本来持つ、体力や病気に対する抵抗力の強弱を示す指標です。「実」の人は病気に対する抵抗力が強く、「虚」の人は抵抗力が弱いとされています。その人がどちらのタイプかによって同じ病気でも出る症状が異なるため、体質の見極めはとても大切なのです。

続いては腹診です。腹診はへその周りを押したり触ったりする、漢方独特の診察法です。反発力や違和感、痛みなどから体質の確認や症状の原因を推察します。

最後は舌の状態を確認します。診断の精度を上げるためのもので、これも漢方独特の診察方法です。

そして漢方では、原則一種類の薬で治療していきます。

 

症状でみる3つのタイプ

「気虚」エネルギー不足

「血虚」栄養、潤い不足

・倦怠感がある。

・貧血がある。

・気力がない。

・動悸、不整脈がある。

・風邪をひきやすい。

・朝起きにくい。

・食欲がない。

・肌が乾燥する。

・食事がおいしくない。

・こむら返りがある。

 

「水毒」水の流れが不調

・全身が重くだるい。

・むくむ。

・めまいがする。

・胃の中に水が残っている音がする。

 

気虚の人は睡眠を良くとり、ストレスのある人は適度に休むのが大切です。血虚の人はレバーや赤身肉などの鉄分摂取を心がけましょう。水毒の人は塩分や水の摂取量に注意が必要です。