英オックスフォード大学医学部は8日、漢方薬のメカニズムを西洋の科学的な手法で解析する新たな研究を、ツムラ(本社・東京都港区)と協力して始めると発表した。ツムラ側が提供する漢方薬の各成分の混合比率のデータなどをもとに、日英両国の約10人の研究者が漢方薬の謎の解明にあたる。オ大のデニス・ノーブル教授は「欧米の薬は成功しているとはいえない。西洋医学が抱える問題を解決するカギが漢方薬の中にあるのではないかと推測している」と語った。

一方、ツムラの田中典裕専務取締役は、日本ではこの10年間にすべての大学医学部・医科大学で漢方医学教育が浸透したことを明らかにするとともに、「病人を治すために漢方薬が日常的に処方されるようにしたい。そのためにも、漢方が学問的に、なぜ効くのかを解明してほしい」と強調した。(産経ニュース)

http://sankei.jp.msn.com/science/news/131012/scn13101223590002-n1.htm