キャリアブレイン「医療一般記事」



中国南西部で膨大な死傷者を出した四川大地震の影響で、日本で製剤・販売する漢方薬が不足し、価格が急騰する恐れがあることが5月26日、明らかになった。国内で流通している漢方薬の原料となる生薬は、全体の約8割を中国からの輸入に頼っているが、大地震の影響で、中国国内では生薬を確保するために、中国企業による生薬の組織的な買い占めが始まっているという風説も流れている。慶大医学部漢方医学センターの渡辺賢治センター長は、「四川省は生薬の一大産地。ただでさえ生薬の原価は上がっているのに、地震の影響で予想以上に生薬や漢方製剤の価格が高騰したら、患者に必要な漢方薬が届かなくなる」と懸念している。(熊田梨恵、吉澤理)


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