新型コロナ流行から山登り趣味に目覚めた私ですが
この世界第2の高峰K2での日本人クライマー2人の滑落遭難事故の報道を見て仰天です。
これはスポニチの記事。
アルピニストの野口健氏(50)が31日、自身のSNSを更新。パキスタンにある世界第2の高峰K2(8611メートル)で滑落し、安否不明となっている、山岳カメラマンでクライマーの平出和也さん(45)と中島健郎さん(39)について、所属先の石井スポーツが30日に救助活動を打ち切ったと明らかにしたことを受けてコメントした。
平出和也さんと中島健郎さんがK2の未登頂ルートを目指して滑落遭難。
お二人の姿はヘリコプターから見えるそうですが微動だにしないらしい・・・
残念ですね。
しかしお二人が滑落した場所は非常に危険な急斜面であり人間が近づくことは不可能らしい。
で・・・救助打ち切りということのようです。
平出さんも中島さんもNHKBSのトレッキング番組ではお馴染みでしたからね。
映像であれだけ見たお二人がもう居ないなんて・・・信じがたい
平出和也さんは・・・私的には田中陽希さんの「グレートトラバース」のカメラマンの方。
これは平出さんのスキルからすれば失礼な見解かもしれませんが。
NHKBS『グレートトラバース3 日本三百名山人力踏破「達成スペシャル」』での平出さん。
お隣の三戸呂拓也さんも有名なクライマーな方。
クライマーとしての世界的な知名度からすれば平出さんは田中陽希さんを圧倒しています。
しかしあくまで撮影スタッフとしての立場を貫いてますね。
こう見ると体脂肪が低くてストイックな修験道の行者のような面構えですね
「どの山が一番印象に残りましたか」の質問に
平出さんの「四国山地の山々」との返答が私的には印象的でした
「私も世界の山や日本の山を見ていますが四国のこんな狭いエリアに北アルプスに引けを取らない稜線があったなんてそれにはビックリしたし再発見しましたね。この旅を通してこういう自分の知らない世界を知ることが出来た。貴重な機会でした。」
もし平出さんが無事に第一線のクライマーとしての立場を退くまで生き延びたとしたら・・・
また四国山地の山々に登って欲しかったなぁという勝手な私感を感じてしまいます。
中島健郎さんはNHKBSのグレートヒマラヤトレイルや
奧黒部の「幻の大滝」の映像が私的に記憶に残ります。
(録画したはずだけど・・・HDD探しても見つけられない)
石井邦彦さんとの軽妙な掛合いが何とも魅力的でした。
中島さんは平出さんとは真逆な楽天家的な雰囲気の方だったんですが
山登りってある程度の危険があるのは当然ですが、
この危険に挑み続けていればいつかは死んでしまいます。
その見極めがねぇ・・・
よくクライマーには「43歳の壁」というジンクスがあるそうで。
43歳になると優秀な日本人登山家・冒険家が山で命を失うというジンクス。
(植村直己さん等々)
平出さんはなんとか43歳を生き延びましたが2年しか寿命が延びなかったのか・・・
無事之名馬は人間も同じですから。