この前の土曜日は群馬県の土合口から谷川岳に登ってみたのですが
ついでにいろいろ寄り道してきました。
先ずはJR土合駅。
かつての谷川岳登山の起点となった場所。
朝6時過ぎ頃だと誰も居りませんでしたが
現在の駅は利用者が減り無人駅化。
実際にJR土合駅を利用して谷川岳方面に行く方はもうほとんどいないと察します。
1日5往復停車のようですね。
1967年10月の時刻表復刻版(上越線が複線化された時)を見てみると・・・
当時は普通電車8往復と休日臨時急行電車2往復程度あったようです。
うわぁ・・・改札口が昭和
昔は改札口に駅員さんが立って切符の入鋏や回収してたもんなぁ
駅までの通路はシールド化。
豪雪地帯ならではですか
冬に来てみたくなりました。
現在の上り線ホーム。
使われていない側線があるようです。
引き返して下り線ホーム側へ。
下り線を列車が通過する時に強風が吹き抜けるそうで・・・防風壁あり
国道291号線の上を通りまして・・・
そう・・・JR土合駅の下り線ホームはこの延々と続く階段の下のトンネルの中にあります
これを見たかったのです
バリアフリー完全無視。
余裕があったら降りてみたかったんですが・・・疲れるんで今回は遠慮しました
462段ですかぁ・・・昔のハイカーの皆さんはこの階段を歩いて登るのが
谷川岳登山の第一歩だったようです。
「がんばって下さい」とは身も蓋もないですな。
でも実際に足の不自由な方の利用は全く不可能な駅なのは確かです。
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谷川岳インフォメーションセンター前の無料駐車場下にある土合霊園地。
谷川岳で遭難された方々の慰霊碑があります。
合掌(-人-)
土曜日は谷川岳ハイキングを終えて湯檜曽温泉郷へと車に乗って下っているときに、
サイレン鳴らした警察車両が山の方に上って行って何があったんだろと思いましたが・・・
一の倉沢でロッククライミング練習中に滑落死亡事故が起きたそうで。
合掌(-人-)
これで今年の谷川岳犠牲者は2名ですか・・・
趣味で命を落とすってちょっとなぁ・・・です。
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谷川岳に登った後に谷川岳山岳資料館にも寄り道
ロハですが・・・内容の充実振りに目を見張りました
谷川岳だけでなく日本近代山岳史の資料館でもあります。
昔の登山靴等の装備とか
戦前期の天才的登山家小川登喜男の展示。
登喜男って名前は本名でしょうか
東北帝大→東京帝大に転学した経歴の当時とすればのエリート中のエリートの方。
でも当時の日本山岳会の中枢は慶応大学や早稲田大学山岳部OBの方々で
本当の日本のエリートであった旧帝大山岳部は傍系だったってのが面白いです。
以下はうがった私感ですが・・・
本当のエリートは登山のように命を賭けるような危ない趣味はしない
それに戦前期の登山は篦棒にお金が掛かる高尚な趣味で
私大に通うような金持ちのボンボンでしか無理だったと。
小川氏は若くして結核で病死してしまいその存在は忘れ去られてしまいましたが、
死後に氏の日記を詳細に検証して日本屈指のアルピニストだったと再評価されたとのこと。
横に幅広いリュックサックを背負って旅する若者を昔はカニ族と称したようですね
荷物のバランス取るのが難しそう・・・
いわゆるウィンパーテント。
現在のドーム型テントが流行するまでの一般的なテントの形状。
私がイメージするテントはコレです
帆布と4本の支柱とロープがあれば組み立てられる簡素なテントで
それまでの大規模なゲル形テントに比べたら革新的だったとのこと。
このバス可愛いなぁ
ソケットで充電しているしバッテリーカーですか
一般車両はここで通行止め
この先は清水峠を越えて新潟県まで歩きだったら抜けられます。
未改良どころか未通のいわゆる点線国道ってヤツ。
かつて明治時代に馬車が抜けられる程度の街道(清水街道)が
日本の近代化事業の1つとして大規模に整備されたそうですが・・・
何と完成1ヶ月後に道路が崩落しそのまま放棄されるという壮絶な歴史が埋まっています。
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水上の街並みもちょっとだけ散策
水上駅の駅舎は綺麗に整備されてますね
D51が静態展示されてました
水上駅には転車台もあるし、運が良ければ動態のSLが見られたのに・・・今回は残念でした。
こちらは水上道の駅にあったEF16
実際に国鉄上越線の清水峠越えで補機として使用されたそう。
父の遺品の中にあった60年前の水上駅の写真(写真の裏に水上Sとあったから)
この電気機関車が多分EF16だわな
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今回の戦利品
山小屋や麓のお土産屋さんで地元産テノゴエを集めるのが趣味になってきました
三角形のペナントも久し振りに見ました
後は地元産の地酒ですねぇ・・・
水上市街のスーパー(サンモール)で購入
全国規模の大手スーパーでも日本酒は地元産の商品も置いていますから。
観光客相手のお土産屋さんではなく・・・実際に地元の方々が飲まれるお酒を買うために
その地域のスーパーマーケットに行くのが好きです