1月3日の月曜日は東京日比谷にある宝塚大劇場まで
宝塚歌劇花組公演『元禄バロックロック/The Fascination!』を観に行きました。
11時公演と15時30分公演のダブルヘッダー観劇![]()
至福の時です。
『元禄バロック~』は11月14日の宝塚大劇場観劇以来となりますが・・・
主な所感は
で述べた通りですが、大劇場で観た時よりも小芝居というか
細かい芝居が随分と変化していてずっと面白かったです。
役者の皆さん楽しんで演じている感あり。
劇場横の物品即売所が廃止となっとりましたが、
エントランスがいきなり暗くなっちまって淋しきことこの上なし![]()
特に変わったのは主人公クロノスケを演ずる柚香光![]()
キラ(星風まどか)に対していろいろとアドリブというか小芝居が増えてるぞ。
対するまどかちゃんも芝居が崩れない程度に上手く「いなして」調子を合わせ演技してる。
ゆずまどコンビの息がぴったしに感じます。
ホントに随分と変わった。
この辺は演出家の指示かもしれませんが、柚カレーも楽しんで演じているように思えてねぇ
それから、マチネ・ソワレ連続して観劇してみると
各役者は同じ台詞でも演技が大きく違うことに気が付きました。
この辺りも谷先生の指示かもしれませんがいろいろやってますね。
それをみんなで「息を合わせて」芝居を成り立たせるわけで
役者って大変です。
私がこの芝居が面白いと感じリピートしたいと思ったのは・・・一種のパラレルワールドものであること。
「時間を巻き戻す時計」というのはタイムマシンと似てるけどちょっと違うんですよね。
記憶を持ったまま過去の自分に戻ってもう1回現実(歴史)を繰り返す・・・
歳が若返るわけですからこれは不老不死なんですよね。
永遠に歳を取らない。
これは大劇場公演で観た時の感想でも述べたことですが・・・
キラは「上手く行くまで何回もずっと時間を遡った云々」言ってたけど、
言うなれば無限の時間を旅していたタイムスリッパーだったわけだ。
この芝居の中の現実はその無限の時を旅してきた末の到達点であった・・・と思うと
ちょっと不思議でありいろいろ考えてしまう。
記憶は連続していますから「経験値」は無限大。
そんな人間は現実にはいませんからどんな人格になるのかなぁって考えてしまいます。
『ポーの一族』や『不滅の棘』や『薔薇の封印』のキャラクターのように
連綿と時代を超越して生きるわけではなく、
同じ時代を無限に繰り返すってちょっと想像しがたいんですね。
そこが何だか私的に面白くて興味深いのです。
キラはクロノスケが言うように「時間の牢獄に閉じ込められた」わけですけど、
完璧な生き方などできないわけですからそこから抜け出すのは至難の業となります。
ようやくクロノスケによって救われたキラですが・・・あのオチからもこの二人はどうなるのかな![]()
クロノスケの性格から「ミイラ取りがミイラ」になりそうな気もしますがね。
時を巻き戻せる時計があったら良いよなぁ
ギャンブルとか絶対に勝てるもんね。
どうやら「エントロピー増大の法則」から、
未来に行く装置は実現可能だけど過去に戻る装置は絶対に不可能らしい。
残念ですけどね。
主人公クロノスケは柚香光
大劇場で観た時よりもずっと楽し気に演じていいるように思えました。
以前のように額から汗だらだら一生懸命にやってます感がなくなったのがいいね。
特にキラ(まどかちゃん)に対して抱きしめたり、手を取ったり、突っついたり、と
ボディダッチが激しいくなっとる![]()
いちゃついてる感満載で観ているこちらが恥ずかしくなる感じ。
ずっと賭場でキラのひもとして生活して行っても良かったのにな。
キラは星風まどか
威風堂々と演技している感じ。
キャラ的にクロノスケに対してイニシアティブを握る役柄だけど違和感なし。
彼女中心にこの物語が成り立っているからねぇ
あのおかっぱ風かつらが素敵に感じます。
キラってよくよく観ていたら最初のスリの場面から登場してたんですね。
思わせぶりな挙動でしたが・・・リピートして観たらその一挙手一投足に意味があったんだ![]()
コウズケノスケは水美舞斗
マイティは骨太の演技をしますね![]()
主人公に対する悪役ですが、彼なりに動機付けがなされている脚本がGJ
なぜタクミノカミを「罠にはめ」切腹に追いやったのか
この物語的に正解が提示されてます。
どんな時にもニヒルにシニカルに笑う悪の巨魁(でも娘には甘い
)を、
分かりやすく演じてましたな。
クラノスケは永久輝せあ
一見快活な若者だけど裏の顔も持つ武者。
『キャプテン・ネモ』のイタリア人新聞記者的に感じてしまいました。
ひとこの持ち味って貴公子然としたところに感じますが、
それだけじゃちょっとなぁ・・・だし
今度の東上公演ではどうなるのか![]()
タクミノカミは聖乃あすか
舞台上をウロウロして時折客席に向かって物語の状況や背景を話しかけるキャラ![]()
NHK大河ドラマ「青天を衝け」の徳川家康的と言いましょうか。
いろいろと表情を変えてるんですけどね・・・なかなか目がいかないというか分かりづらいな。
この役は難しいと感じます![]()
ヨシヤスは優波慧
幼き将軍ヨシヤスの腹心。
リピートして観たらなかなか良い役ですよね
。
中間管理職の悲哀を感じました。
優波もこれで退団ですがもなかなかの芸達者な男役さんだったんですけどね。
やっぱし例の96期事件をどうしても思い出してしまうんでね![]()
将軍ツナヨシは音くり寿
少年ツナヨシを怪演快演してました。
子供らしい言動から、いきなり目がすわると鋭く相手に無理難題を吹っ掛ける。
凄いキャラです![]()
くり寿ちゃんは舞台を自分色に染めることが出来る役者さんですな。
演出家的には望ましくもあり厄介でもあり・・・に感じちゃいます。
コウズケノスケ腹心のくノ一、カエデは美羽愛、ツバキは星空美咲
2人の個性の違いが分りやすくて面白いなぁ![]()
カエデはコウズケノスケに対しては陶酔したとろけるような表情で絶対服従![]()
ツバキは最初から眉間に皺を寄せた厳しい表情でコウズケノスケを見つめていているんだよなぁ![]()
恐らくツバキにはコウズケノスケの「破滅」を予感していたんだろうな。
コウズケノスケを愛するツバキがラストでキラ(=クロノスケ)の画策の片棒担ぐ展開も納得なのです。
これはヤング谷先生の演出力だとお察ししますな![]()
やっぱり星風まどかちゃんと音くり寿ちゃんの演技力が圧倒しているように思えてねぇ・・・どうしても。
今の花組はこの2人の100期娘役で回しているような気がしてねぇ
そもそも「男役至上主義」の花組で今の状況は珍しいのかな![]()
柚カレーはそれに乗っかって自由に泳ぎ出した感があってね。
良い意味でやりたい放題![]()
何やってもまどかちゃんが拾って投げ返す感じ。
なんだかれいまどコンビに注目せざるを得ないようになってきましたよ![]()
一方のマイティは(ホントに失礼な言い方なのは承知しておりますが)唯我独尊的な雰囲気で
れいまどコンビとはどうも世界観が違うように思えてねぇ・・・
なんだかね・・・今後の花組はどうなりますかね![]()
これは柚カレーとマイティが同期であるという認識があってこその私感であります。
(トップスターよりも)上級生2番手ってのはなかなか大変なことなんでしょうけど、
トップスターと2番手が同期ってのもこれはこれでイレギュラーで難しいように邪推してしまいます。
P.S.
博打に勝つ秘訣として・・・
クラノスケ(永久輝せあ)は「負けの出目を無かったことにする
」と言い放ちますが
これはこの芝居の世界観を一言で示したセリフですな![]()
本来なら一度振られた賽はもう元には戻りません。
でも「例え負けても勝つまで賽を振り直す事が出来る」ッテな都合の良い世界なんですよね。
ふふふ![]()
ショーの『The Fascination!』は中村一徳先生らしい適度に分かり易い作品で私好み![]()
主題歌が自然と口ずさめるってのが良いですね![]()
まぁ主だった感想は大劇場公演の時に述べた通りですが・・・
やっぱりまどかちゃんの歌・ダンスの安定感が凄かった。
可愛い顔してやり手なんだよなぁ
最も好きなのは後半の第15場Dの「ピアノ・ファンタジイ」の場面。
白い燕尾服の男役に、黒いダルマ衣装の娘役の群舞。
振付が個性的で印象的でした![]()
オリジナル演出が小原弘稔先生で振付がロジャー・ミナミ先生ですか・・・
凄い方々だったんでしょうか![]()
若手娘役陣では星空美咲ちゃんが大抜擢の感あり。
彼女が花組若手新進娘役筆頭格なのは間違いない![]()
それから美羽愛ちゃんもかなり目立っていたよ。
この2人のうち、1人はいずれは異動するンだろうなぁ・・・と思います。
ショーでは娘役2番手格の音くり寿ちゃんもフィナーレ銀橋並びでは下手側あおい副長の外側・・・
今回のくり寿ちゃんの活躍振りでも銀橋並びでは管理職間には入れないのか![]()
娘役2番手というポジションの曖昧さを改めて実感しました![]()
まぁ今回は男役2番手も曖昧なのですけどね・・・







