ちょっとむつごく語る雪組公演『ドン・ジュアン』ですが・・・
たった一度の観劇でしたがそれだけ私的に衝撃的だったということです。
KAAT神奈川芸術劇場公演に引き続いて、梅芸ドラマシティ劇場で公演中の『ドン・ジュアン』
改変されたドン・ジュアンの少年時代のエピソードですが、公演毎に演出が変わっているとの話。
ドン・ジュアン少年(野々花ひまり)の小道具が、聖書→十字架のオザリオ→一輪の薔薇、
と変わりまくっているらしい
まぁ時々こういう公演を見かけますが・・・
生田先生、演出の作り込みが甘いぞと・・・言わざるを得ない。
でもさ・・・これって、「神奈芸ではこう演出したけど、この方がより良いと判断してDC公演では替えました」
といったポジティブな改変ではなくて、諸事情あって演出替えたけどちょっと自信ないなぁと
生田先生御自身に迷いがあるんだと、どうしても深読みしたくなってしまいます。
裏事情は知らないので迂闊なことは言えないのですが・・・
いろいろあるのかなぁ
でもこの公演、ドンジュアン少年時代その他を演じた、野々花ひまりちゃんの演技が素晴らしくて
こういう演技者だったんですねぇ
ナウオン『ドン・ジュアン』で語るひまりちゃんの演技。
「新たな(魅力を)開花。男役もいける。
一番最初の振付から男役でも躊躇されることを要求されてるのに、最初からバ~ンといけてる」と、皆さん絶賛
だいもん(望海風斗)は「ドン・ジュアンのクセはそこから生まれた」と言っていて、ふ~ん・・・
ドンジュアンの細かいクセは、少年時代のひまりちゃんの所作を見てだいもんが模倣したかもと・・・
こういった演出の裏事情がある程度分かるのがナウオンの魅力です。
どうも映像を見ていると、だいもんは彩みちるちゃんの演技に不満を持っている
だいもんはマリアのことを「娘役というより男性よりの女性の役」と述べていますが、
みちるちゃんはマリア役を「自由にやりたい」と言っている。
がおり(香綾しずる)が「(マリアの)明るいところは(みちるちゃんに)合っている」とフォロー。
がおりさんがこのメンツのまとめ役ですが、いろいろ気を使ってる感が満載でした
見ていると、だいもんとみちるちゃんは役者として同じ方向を向いていないような気がします・・・
みちるちゃんはまだまだ若いしね。
今すぐのトップ娘役就任は、蘭はなさんのような空気が読めない勘違い娘役になってしまいそうな
実力はあると思いますから、少し回り道させた方が偉大な娘役になれるような気がしますね。
いつしか、みちるちゃんがトップ娘役として「『ドン・ジュアン』の頃はまだまだダメでした」と
語る日が来ることを望んでいます。
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私がひまりちゃんを初めて認識したのは、スカステでやっていた「なるほど!すみれパーク-雪組編-」でした
各組のメンバーによるクイズ番組ですが・・・なかなか面白いです。
それぞれのジェンヌさんの個性が分かる好企画
反射神経が鋭い洞察力がある人もいれば、おっとりしたタイプの人もいる。
ひまりちゃんは小柄ながら俊敏で身体能力高くて頭の回転も速い。
見た目と違って凄いアスリートだ。
きっと演出家の指示を的確に読む力を持っているんだろうと深読みしましたが、
今回の『ドン・ジュアン』での彼女の演技を見て納得しました。
今後、大劇公演でも抜擢されることを個人的に願っております(-人-)