昨日は職場を定時に上がると、有楽町にある東京宝塚場まで
宝塚歌劇雪組公演「一夢庵風流記 前田慶次/My Dream TAKARAZUKA」を観に行きました。
もちろんながら、ソワレ18時30分公演です。
前回の宝塚大劇場観劇 から1ヶ月以上経ちまして・・・これで前田慶次は3回目です。
さすがに40日も間が空くと忘れていることが多くて、新鮮な気持ちで観ることが出来ました
更に今回初めて2階席(S席)に座ったのですが、芝居もショーも盆廻しが多くて、
この公演は2階の方がより把握しやすいと感じますね。
以下、ザッとした感想。
「一夢庵風流記 前田慶次」
まぁこちらが見慣れたということもあるのでしょうけど、大劇よりもより分かりやすく演じているようで、
楽しく観ることができました。
・その1
えりたん(壮一帆)の舞台上でのリーダーシップが凄い。
舞台を支配しているというか、自由自在に前田慶次を演じている感じ。
ともみん(夢乃聖夏)がどんなアドリブ仕掛けてきても、10倍にしてお返しする
えりたんが地でやっているとしか思えない慶次なのです。
あて書きバッチシに見えます。
この役を、この芝居を、愛し楽しんでいますよね、えりたんは
・その2
大劇で観た時は「損な役」と感じていた奥村助右衛門の存在感が増していました。
チギ(早霧せいな)の丁寧なセリフ回しがGJ
「友ならば誘え」とか、「お前の茶は美味い」とか、「莫逆の友」らしい印象的なセリフでした。
・その3
深草重太夫演じるともみんは・・・、一杯一杯感はあるものの、アドリブを交えつつこの道化役を一生懸命に
演じていて、こちらは楽しく観ることができました。
出てくるたびに、何をしてくれるのかとワクワクしてしまうのです。
中盤「御土居」の場面、「誰かがオレを狙っている・・・北東から・・・」はアドリブなのかな
カミカミ口調で、慶次から「言うなら噛むなよ」と返されて、ショボンでしたが(´・ω・`)
・その4
捨丸(咲妃みゆ)がより押し出し強く、格好いい、「美味しい役」になっていましたなヽ(゚◇゚ )ノ
やっぱり、雪組に慣れてきたんだろうなぁ、みゆは。
それで感じたのは重太夫との関係性で、慶次を想う人同士ということで「良い間柄」を感じるようになりました。
良い役です。
・その5
庄司又左衛門(香綾しずる)庄司甚内(月城かなと)親子にちょっと感情移入してしまって
時代の波に乗り損ねてしまった人たちの「滅びの美学」に通ずる「粋」を感じました。
負けると分かっていながら、己の「意地」のために慶次と刃を交える又左衛門にちょっぴり涙
・その6
今まで書き損ねていましたが、前田利家演じる奏乃はるとも芸達者ですねぇ
利家の「器の小ささ」をコミカルに分かりやすく表現してくれるので、思わず笑ってしまいます。
でもこれも「お家大事」のためなのですからねぇ・・・
・その7
「前田慶次と彼を取り巻く人々」の関係が濃厚になるに連れ、敵役である雪丸(未涼亜希)の存在感が
薄れてきているように私は感じました。
まっつの演技は大劇とあまり変わらないように思えたからです。
もちろんまっつの芸達者振りはいつものことなのですが、不思議な透明感というか、薄さを感じてしまいます。
「My Dream TAKARAZUKA」
中村B先生のいつもながらの楽しいショーでした。
2階席の方がフォーメーションがよく分かりますから、絶対におすすめです
やっぱり感じるのはえりたんの絶対的なリーダー感
わずか本公演3作で(一時期、雪組に在籍していたとはいえ)落下傘就任でしたが、
ここまで組をまとめ上げたのですから大した役者だわなぁ
プロローグでえりたんを真ん中に、組子全員が「うんうん」とうなずくような振付のシーンが好き(^O^)/
それからあゆっち(愛加あゆ)のトップ娘役としての、華やかさ、艶やかさ、押し出しの強さ、
そして、えりたんを見つめるラブラブ感ね
それを支えているのが、やっぱり路線娘役としての経験なのだと。
役者としてえりあゆコンビが合っているかと言えば、そうとも思えないのですが、
それでも何とかしてしまうのは、この2人の(トップ就任まで苦労してきた様々な)スキルなのだと感じます。
一番好きなのは、第3章「ドリーム・ステージ」の場面。
踊っている方々は相当にハードだと思いますが、観ていて格好いいし飽きないし楽しい
チギのダンスって、(巧く言えないけど)「決め」がビシィと決まっていて格好いいのです。
それから、この場面でチギと組むみゆの可愛さですねぇ
早霧を見つめながら踊る時間が長いんですもん
どうすれば相手役が格好良く見えるようになるのか分かっているんですねぇ、彼女は。
雪組は上級生娘役のダンスが素敵で、何処に目線を持って行けばいいのか迷う状況。
梨花ますみ組長も、頑張って踊ってる感があって微笑ましい
いちいち名前は挙げませんが、ウインクバシバシ飛ばしまくるし、良いなぁこういう組。
エトワールはまっつ。
エトワールが男役さんだとなのですが、ココまで巧いと何も言えない・・・
でもまっつはこれで退団なんだよなぁ
印象を残して退団・・・というよりも、ふと気が付いたらいない的な、奇妙な存在感のなさを感じます。
ま、最後まで「自然体」を貫くというのがまっつなりの矜持といったところでしょうか。
現トップコンビえりあゆ退団公演と共に、次期トップコンビちぎみゆお披露目感も強く感じるショー。
上手い具合に引き継ぎが成されると、観ている方も自然に観ることが出来ます。
劇団もやれば出来るジャン
んで、今度は花組からだいもん(望海風斗)がやってくるんだよなぁ
ちぎみゆだいって、ワクワク感しか感じない(^-^)/
客入りがどうなるかは正直分かりませんが、ここしばらくは雪組(と月組)贔屓だなぁ・・・私は
P.S.
そう言えば、ちぎみゆお披露目公演「伯爵令嬢」は宝塚友の会先行申し込みで1枚当選して、一安心
でもホントに宝塚友の会ってツンデレだよな・・・
もうちょっと当たってくれると嬉しいんだけどねぇ(^_^;)