夫が不貞を認めた数ヶ月後
私は失意のどん底のなか
このブログを書き始めました。
書き始めた当初は
今の自分の
このどうしようもない苦しみや悲しみ怒りとは
夫に対する愛情ゆえだろう と、本気でそう思っていました。
夫のことが本当に大好きで大切にしてきましたから。
でも
ここでブログを書き始めてから
夫の嘘がリアルタイムで次々と発覚し
私の心情は徐々に変わっていきました。
次第に私は
この苦しみ悲しみ怒りの元は
夫への愛情よりも
私の尊厳や自尊心に基づくものなのではと思うようになりました。
私は
自分のことがとても大切だから
これほどまでの怒りや恨みが消えないのだと思うようになっていったのです。
私の夫は、とても気の小さい真面目な人です。
決まりごとや規則は絶対的に守り
人との約束の時間にギリギリに着くことなんてまずありません。
おそらく、学生時代も校則をきちんと守る模範的な学生さんだったのだろうと思います。
(それにひきかえ、私の学生時代などホント楽天的なお気楽適当人間でした。(・・;))
夫は本当に気が小さいので
『秘密がばれる!』みたいなドラマなどもう、
ハラハラドキドキして、見ることすら全く出来ない小心者。
こんな人だから、
私に自分の不倫がバレることが怖くて怖くて
相手女との携帯履歴を
5年間、ただの1度も忘れることなく完全に100%消去していたのでしょう。
だけどね、
相手女は数年にわたり、自身の存在を家電へのワン切り電話や無言電話で私に毎日毎日自爆アピールをしてきていたので
あなたの努力は水の泡。
私の疑心が消えることなどありませんでした。
さらに夫は、他人から自分がどう見られるかをとても気にする人でもあります。
真面目で人目を気にする人間。
そんな夫がです、
社内不倫 などというとんでもない愚行を
何年も何年もする事が出来たのです。
決まりごとなど、まず破れないような人が、
そんなだった人が、
私に向けて
不法行為を躊躇なく続け
私を何年も騙してきたのです。
規則や他人を尊重する人が
私だけは粗末に出来たのです。
元来真面目な人間がそれほどまでに不倫に執着した熱量とは
いったいどれほど大きなものだったのか。
ただし、
その熱量が愛情だったとは私は思いません。
『異常性欲』からの醜い女との『行為』に対する熱量でしょう。
本当に汚ならしい、気持ち悪い。
私の夫は、私の子どもに向けた強い母性を利用しています。
この妻は絶対に我が子を置いていけないと
わかっているのです。
私が精神を病んだ子どもの面倒をみるために仕事が出来ないことや
夫の経済力がなければ病気の子どもを守れないこと
全てわかっていて
自分が捨てられることはないと思っています。
私は『悲劇のヒロイン』という言葉が大っキライです。
不幸であることを殊更に強調して同情を集めたい人という認識だからです。
された人が苦しいですって言うと
そういう風に思われるの?
誰が悲劇のヒロインなんかになりたいの?
『自分の配偶者が自分を騙し他の女とセックスしまくっていました
とても辛いです
でも諸々の事情があり離婚が出来ません』
って
こんなことで同情を集めたい人なんているの?いるわけない。
みんな、みんな、
ただただ、
苦しいだけ。
夫の不倫で
自分の尊厳や自尊心を破壊されたのに
いつまでも嘆いている人はダメで
困難や試練を乗り越えている人だけがすごいのですか?
不倫の中身や内容は人それぞれ
事情も人それぞれ、
感じ方や考え方も人それぞれ、
今現在の状況も人それぞれ、
不倫夫の性質も妻さんの性質も人それぞれ。
乗り越えられた方々のブログは大きな大きな励みとなるけれど
乗り越えられた方々のように自分はなれないからと
更にお辛くなることはありませんか?
夫に依存?執着?別に依存や執着なんかしてなくても尊厳や自尊心は破壊されるのです。
自分軸って何でしょう。
今の自分の気持ちを何よりも優先するというなら、今の私には怒り(悲しみ)しかありません。
粗末にされた事が私は許せないのです。
私は私が大切だから。
ただ、こんな私でも
日々の日常のなか
穏やかに過ごす日ももちろんあります。
夫としては、何も言わない優しい私といる方が楽であることは間違いありませんが
感情をあらわにする私のことも理解してくれているように思います。
夫の不倫で
昔の私はもういません。死にました。
こうありたい…と私が思ってきた人間像とはかけ離れた今の自分が大嫌い。
でも、でも、
私が良い妻ぶって長年苦しい心に蓋をしてきたせいで、
私の夫は
私がここまで悲しみ、苦しみ抜いてきたことを全く知りませんでした。
たいしたことなかった、許された とまで思っていたかもしれません。
だから、水面下です。
私が私を粗末にしてきたから の顛末です。
感情に蓋をしないことが
心の回復につながるのだと
長年自分の感情に蓋をしてきたことで散々こじらせまくった、そんな私だからこそ
本当にそう思うのです。
私はこれからも苦しみ続けるでしょう。
ここに苦しみを吐き続けるでしょう。
だけど
絶望はしていません。