先日、義母の病院に付き添ったときのこと。


義母から、『あの子(夫)は今日、在宅でお仕事しているの?』と聞かれたので


『いえ、今日は商談で遠方に出掛けていますよ』と答えたら


『定年になっても(今はシニア枠)一生懸命に働いて…もう無理しなきゃいいのに…まぁでも、あの子は本当に真面目な子だからね。』


と言いながらとても誇らしげに


『そうそう、亡くなった親戚のおじさんがいつも私に言っていたわ。


○○(夫)は恐ろしいほど堅物で真面目で誠実で正義感が強くて曲がったことが大嫌いな嘘のつけない男だから


ああいう男は警察官にでもなれば最高のお巡りさんになるだろう   ってね。


私もそう思っていたのよね。』


お義母さん…


それを私に言いますか?


あなたの息子が


会社のバツイチ独身女と何年も何年も毎週毎週ラブホで不貞行為を繰り返し


嫁と3人の息子を長年に渡って貶め裏切ってきたことを、お義母さんも知ってらっしゃいますよね?


と心の中で思いながらも


『そうなんですね』と答えた私です。








真面目、誠実、正義感が強い、曲がったことが大嫌い、嘘をつかない男?


不倫男とは真逆なんですけど(笑)


お義母さん、私も夫のことをずっとそういう人だと思っていました。


だから結婚したのです。


だけど全然違いましたよね。


とはいえ、義母は夫の不倫のこと、10分の1くらいしか詳細を知りません。


相手女性のことも全く知りません。


私が義母のところに相談にうかがった時、義母は息子の不始末を聞くことに耐えられなかったのでしょう。


ほんのさわり(社内不倫、年数)を話しただけで


『私にそんな話をしないでちょうだい!!


聞きたくないの!!


ああぁ、長生きなんてするもんじゃない。


あんたのせいで倒れそうだわ!私も早く(亡き)お父さんのところにいきたいくらいだわ。


いいかね!もう二度と私にこの事について話をしないでちょうだい!!』


とわめかれて、


その後に『家庭にあの子の居場所がなかったんじゃないの?』とも言われ


私はそれ以上何も言えなくなりました。


というか、もうこの人に何も言いたくありませんでした。






こんな義母ですが、機嫌が良いときは私にも良くしてくださるのです。


もしかしたら、夫と同じく単純な私を上手く操っているのかもしれません。


それでも、先日の義母のお誕生日には毛糸のベストのアンサンブルとすべらない靴下をプレゼントし、


病気の息子も連れてお寿司屋さんに行ってきました。


義母をお家に送って玄関を出たら、夫が深々と頭を下げて『今日は本当にありがとう』と言ってくれました。


胸がほかほかしました。


お義母さんもものすごく喜んでくださり、私もとても幸せな気持ちになりました。


でもダメなんです。


私の脳ミソは、頭から夫の不倫が全然消えてくれない壊れた脳ミソなのです。






夫は今も


世間の人たちには


真面目で誠実な男だと思われています。


地域の役も進んでやり、行事ごとやお祭りにも熱心に参加


地元でもかなり人望があるように思います。


善悪の区別も常識もあったはずのこの人が


なぜあんな女に狂ってしまったのか。


絶対にしてはいけないこと、


とわかっていながら


それでもあの女のもとに何年も何年も行き続けたのは


どれほどの思いと熱量があってのことなのか。






最近の私は


さらに頭がおかしいようです。


夫が何を言われれば傷つくかとわかりきっているのに


言ってはいけない人格否定の言葉を


わざと言ってしまいます。


私は


夫を傷つけたくて仕方ないのでしょう。


夫の不倫によって


私の人間性は


こうありたいと思ってきたものとは、かけ離れたものとなってしまいました。


あんなに大好きだった人なのに…。









私の夫は


あんな女と


本当に不倫をしていたんですよね?


あんな女と


計り知れないリスクのなか、何百時間もときを共有し、


あんな女を


抱いていたんですよね?


みんなは


こんな酷いこと、こんな辛いこと、


どうやって乗り越えているの?


赦す?飲み込む?我慢する?


私には無理、


こんな屈辱、とても耐えられない。


わたし


ちょっと


疲れてきちゃった。