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鋼の錬金術師ファンの雑文ブログ



  リンとランファンに愛が偏っています

昨夜は冴雨さんのお宅の絵チャに参加して色々お話させてもらいました。
皆さんと語っているうちにやっと今回のガンガン「鋼の錬金術師」108話
にして最終回が心にすとんとおさまりました。


リンが皇帝になれてよかった。
私はきっと当然そうなるだろうと確信していたので、そのことで感激する
ことがあまりなかったのですが、やっぱり凄いことですよね。


「リンが皇帝になること」
最終回にこれが大団円だと提示するには、これはなんとしても果たさねば
ならない約束なのだと、やっとこの結末の形をとらえられました。


誰からも文句なしの皇帝になる。
たぶん全皇子皇女のなかで一番修羅場をくぐって成長し、器の大きい男に
なったリンが皇帝の座をぶんどるのは順当なことだったと思います。
だけど、彼が皇帝になる目標をを果たした描写があるまでは、従者である
ランファンとの思いあう心の描写などは削がなければならなかったのです。
皇帝となろうとしている男が従者に恋をしては、その未来はどうしても
揺らいで見えるようになってしまいますから。


従者ランファンは、皇帝となる力を手に入れた主君リンに、今まで命令の
ままに敵視してきた他族を害さぬよう初めて進言した。
主君たるリンはその思い切った具申を語らずとも理解していた。
そして皇帝になっても変わらず護衛をまかせ続けている。
それこそが彼らの希んだことで、それが叶ったんだから喜ぶべきだと。
ちょっとした描写の不足にこだわらなくていいだろうと。
やっと私もそう思えるようになりました。まる4日かかりましたが。


恋愛要素がなくても彼らだけにわかる絆があればそれでいいと思います。
傍から「ただのお手つき」と思われていようと、皇帝には皇子時代からの
腹心の女従者がいて、ずっと護衛として使い続けている。
あの皇帝姿のリンの背後に控えているランファンの姿は、彼らのあいだの
ずっと繋がっている絆のあらわれですから。


彼女が護衛を続けられてよかった。
身分的に后妃は無理だろうと思いますし、他族の手前リンがほかに正妃を
娶るのは仕方ないと思います。
彼女の身分にあわせて少し下った妾妃という手もありますが、彼女はそんな
柄じゃないし(笑)、それはリンの心にも適った措置じゃない。
護衛でずっと側で仕えられるのがしあわせだと思います。
それでほんの時折ひそかに確かめ合うように情を交わすんだわ(笑)。


そんな寵愛のしるしが彼女に宿ってほしいとも思いますが、彼女の仕事柄
それは考えてもいいでしょうか?
それがわかったランファンは何もいわずにひっそり身を隠し、彼女の故郷
でひそかに産み育てたり。(Nツさん、引用させていただきました。)
(・・・でもランファンって何だかフー爺様以外の係累がいるように思え
ないんですよね。一族に頼れる人はいるんでしょうか?)


でも皇帝のお胤をだまって持ち逃げ(笑)するのを、彼女がよしとするか
わからないですね。
リンは目ざといから、彼女本人が気づく以前に妊娠に気づきそうだし。
そしたら絶対リンは「産め。心配はするな。」って言うだろうな。
お腹の大きい護衛はないだろうから、しばらく休んで代わりの者が務める
手立てとかリン様考えてくれないだろうか?
フーさんやランファンと同じ一族の者がまた面をかぶって仕えるとか。
以前リンエドサイトさんにリン皇帝と会話しているランファンのそばで
「次のランファン」が物陰に控えているお話がありましたが、そんな感じ
になるかもしれないですよね。体力勝負の仕事ですし。


身分のないランファンの産んだ子は、貸しのあるチャン家に表向きこの子
はリンとチャン家の妃のあいだの子とするよう頼んだりして。
そうするとチャン家には隠された異母兄弟ができる訳でそれはまたドラマ
になってしまいそうです(苦笑)。
ランファンは次期皇帝の最強で最高の護衛=皇子の母、が一番いい未来と
いう自説は、とりあえずまだ持ったままでいようと思います。