大総統は生きている! | 風紋

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鋼の錬金術師ファンの雑文ブログ



  リンとランファンに愛が偏っています

私、大発見をしたかもしれません。
妄想とこじつけ・曲解の嵐のなかで幻を見ただけのような気がしますが、
ひとりで抱えていては反証をいただくこともないので、恥を覚悟で自説を
披露させていただきます。


以前から列車ごと爆破されて行方不明のままの大総統はストーリーの都合
上絶対に生きているだろうとは思っていましたが。
果たして「最強の目」を持つだけで魂はひとつだけの大総統があの爆破で
生き残れるだろうかと考えるとそれは無理だろうと思います。
もしやあの切り離されて落ちたほうの車両ではなく、機関車や炭水車の
ほうに乗っていたのでは、と考えてコマを何度も見ましたが、それはさすが
にありませんでしたね。


でも今日気づいたのですが、この「爆破された車両には乗っていなかった」
という説はありうるのではないかという絵があったのです。
それはコミックス21巻85話、p55の最終コマ。
中央に戻る大総統の列車が山あいを走るシーン。カーブを走っているので
わかりにくいですが、ここでは客車は5両あるように見えます。
ところが、p56鉄橋の上で停まった列車は客車4両。
この違いの理由は何か?
それは、この間に車両の切り離しが行われたということ。


マンガのコマは右ページから左ページに・ページの上から下に時が流れる
というマンガのお約束がシャッフルされて描かれているのでは?
羊で足止めされた時点で大総統の乗った5両目の客車が切り離される。
「機関士は気づいてないのか?」
4両の客車を曳いた機関車が鉄橋の上にさしかかる。
機関車・炭水車が4両を鉄橋に残し進む。
そして爆破。


そう考えるとグラマン中将の「あー怖いこわい。」もマスタン組の
「大胆なことしますね。」のある種暢気な反応も腑に落ちます。
マスタン組や北軍とは一線を画したたくらみがありそうなグラマン中将の
この作戦での役割は「大総統の身柄を確保する」だと思いますので、
こういう方法で軍部のみならず北軍をもたばかって「大総統行方不明」と
いう演出をしたのではないでしょうか?
実は大総統、今頃あやしい民芸品やヘンな置物に囲まれた部屋でグラマン
中将とチェス盤はさんで膝詰め協議中なのではないかしら。
年の功で人間としてのブラッドレイに語りかけていそうな気がします。



客車5両に関しては私の見間違いや単なるミスも考えられますし、マンガの
約束を曲げた時間の流れ方を描くというのもおかしな話ですが、こう考え
るとこの85話のタイトルの意味が違って見えるのです。


85話タイトル「空の箱」
アームストロング家の屋敷のことと、大総統のいない中央司令部のダブル
ミーニングと思われていましたが、実は爆破された大総統の列車は大総統
本人は乗っていない「空の箱」だというトリプルミーニングだった。
いかがですか?


うがちすぎとは思いますが、これは面白いと思っていただければ幸いです。