皆様
こんにちは。お元気ですか?
今日は私の趣味、空手の話です。
私は海外生活開始後、海外で空手を習い始めました。空手は海外でもかなり人気があるようで、今住んでいるところにとても良い空手道場があり、そこで空手の練習を続けています。
私の道場の先生の1人は中東の方ですが、その先生は、先生の出身国に空手を教えにいらっしゃった日本人空手家の元で空手を学んだとのこと。
その日本の空手家は、どうも昭和(戦前)時代の先生だったようで、その先生の空手の稽古は、戦前昭和時代感が漂う空手練習スタイルで、厳しいです。(先生に言わせると、超甘い、先生が日本の先生の元で練習なさっていた時の半分以下の厳しさだそうですが)
アメリカの教育というと、一般的には褒めて育てるのが通常で、生徒もそれに慣れているわけですが、さて昨日の先生のお言葉。
「私が、「おおよくやった」、「よくできた」と、君たちにいうと思うか?言わない。なぜなら、出来て当たり前だからだできているものを「よくできた」というのは自分のスタイルでは絶対ない。できていないなら指摘する。(それでもありがたいとおもえ)。なぜなら、私が日本の空手の先生から空手を学んだとき、手取り足取りなど教えてくれなかったし、質問などしようものなら終わりだった。
見て、感じて自分で学べ。それがすべてだった。今は、時代が変わり、こうしろ、どうだと解説やアドバイスをするようになったが、説明時は集中してよく聴け。誰かがアドバイスをしてくれると思うな。自分で学べ」
とのこと。先生の昭和っぷり今日も健在です。これを教えてもらって、褒められて当たり前という感じの文化から来ている生徒にいうところなど、すがすがしいです。
戦前の空手の精神、日本の教育方針がそのまま先生に引き継がれており、かつ先生はそれをとても誇りにおもっていらっしゃるので、、私はすばらしいな思います。
日本も変わりつつあり、こういう昔スタイルの教え方、厳しさ、完璧主義な所は今はよろしくないという風にになっているのかもしれませんが、私は、曾祖父や、祖父はきっとこういう感じだったんだろうなと思い、とても懐かしい感じがします。
アメリカで、空手を通して、日本の古きを学んでいます。
それは、海外で「空手道」を伝授した人、それをしっかりと受け継いだ人の努力と情熱なしにはあり得なかったことで、とても有難くて、すごいことだなと感じています。
では、皆様どうぞよい一日を