今年の桜がやっと開花しました


日本人として、桜は、どんなときも、その開花を待ち、そして、満開を受け止め、散るを見送るのでしょう



桜にふと思い起こす記憶は、過去のさまざまな場面の記憶で


全く忘れていたことなのに、桜の下によみがえる、ということもあるのでしょう



桜と桜を見上げる自分との記憶は


嬉しい記憶もあり、そうでない記憶もあります



人は、そこに桜とともに


喜び、あるいは、慰められるを繰り返しながら


毎年のこの季節を迎えるのでしょう



今年の桜は


どんな想いとともに、私のなかに記憶されるのか


それがどんなことであっても


桜は、ただただ


空を薄紅に染めて


風に無重力に揺れて


やがては


はかなさのなかに散っていくのでしょう



そして


散った桜は、今度は、空を緑に染めるように


その葉を広げていく…


そうして


未来へと進む



桜に癒されて


桜に慰められて


桜に『生きる』を見る…



今年の桜は


鴨シーへの想いの中


咲き、散り、そして、その葉は広がるのでしょう



桜並木のなかを通り抜けるシャチ…


そのシャチとともに…桜を見上げる私です



ルーラ