本を読んでいました。
その中で、「いま一つは・・・」と書かれているところがありました。
ちょっとした違和感。(ん?「もう一つは・・・」の間違いじゃないの?)と。
そう読み換えて進むのでも良かったのですが、というか、これまでは大抵そうしていたのですが、
この時に限って何故か、(いや、実は自分が知らないだけで、実はこの言葉にはこういう使い方があるんじゃないのか?)と思ったんです。
調べてみると、「いま一つ」という言葉には、
1 さらに一つ。もう一つ。
2 完全というには欠けたところのある状態。いまいち。
という意味があるのだと書いてありました。
自分がこれまで使っていた「いま一つ」は、2の意味で使っていました。どちらかというと、よくないイメージの言葉というか、この言葉の後には否定的な語が続くような、そんな使い方をする言葉だと思っていました。
ところが、1の意味もあると知り、なんだか自分の、世界を見る目の解像度が上がったようが気がしました。
また、こんなことも思いました。
(1と2の意味って全然違うなぁ。それも不思議だなぁ。)
でもよくよく考えると、こうは考えられないか?と自分の中で納得がいくつながりというか、理屈がポンと見えたんです。
「完全というには欠けたところのある状態ということは、ほぼ完全なのだ。後少し、後一つあれば完全になれる。だから、「さらに一つ、もう一つ」という意味を持っているんだ。」ということなんじゃないか?と。
学者さんじゃないので、完全に個人の想像なんですが、言葉って面白いなと思いました。
と同時に、たくさんの言葉を知っているつもりだけど、実は知らないことがたくさんあるんだな。実は間違えて覚えていて、それが正しいと思い込んでいるものもあるかもしれないな。とも思うようになりました。
今後、本を読むたびに言葉を調べていたら大変だけど、時には時間をちょっとだけとって、その言葉のもつ意味を調べてみるのも面白いなと思ったのです。
よし。
分厚い辞典でも1冊買おうかな。