高校の同級生で「私はバッテラ」「どう見ても山田君」作詞の増山実の6作目。ミステリアスな素材を具現化するのが小説家の仕事。力量、益々の熟練。僕自身も河原町のジュリーとは何度となく遭遇していた。我々世代にとっての伝説の人物。異様な佇まいを目撃していた若き日の増山実と僕。物語に書かれた街をあらためて歩いてみたい。六曜社で久々にコーヒーを飲もう。戦地と鳥を持って来るところが独創で同時代の映画に音楽にアイドルも。街角地名情景描写立板に水の表現が山場。更なる飛躍を!