日出学園には
かつて山口百恵さんが通っていて
僕は高校2年の春休みに校門前で出待ちをしていた
さいわいテスト期間だったかで百恵さんは登校しており
お下げ髪に眼鏡をかけて
校舎から校門に向かって歩いてきはった
僕は渾身の勇気で
サインして下さい！
大阪から来たんです！
と頼むと
学校と仕事場は違いますから
とクールにあしらわれて
すれ違いざまに左足を踏まれた
切ない思い出の春の日
その日ファンは他にも数人いて
迷惑なヤツやったなぁ
我々はもっとも嫌われるファンを実践していた
あれから34年
いつもは車で通る権の助坂
通るたびにあの日の事がチラッと浮かんだりするが
陽気に誘われて坂横の階段を降りてみると
そこにある路地も校門も昔のまんまで
なんとも懐かしく
僕はタイムスリップした
あれから半年くらいして
僕は弟子入りした
そんな時代を思い出す機会に恵まれた春の日
坂を登り 僕らから離れて小さくなってゆく
百恵さんの幻影を見た気がした
＾ロ＾;
シマイ！