ギベリオ | カモノハシのタマゴ

ギベリオ

ついに、金魚のルーツが解明されたようです。→check
その、金魚の大元になっている魚は・・・・


ギベリオ!


今日はギベリオについてです。

rukario


ギベリオとは:中国に広く生息するギンブナの近縁種
野生種のほか食用として養殖されているらしい。ちなみに日本にはいない。
詳しく知らべようと思ったのだが、ネット上ではなかなかこの魚に関することに出会えない・・・


取り合えず参考になるようにギベリオを調べると、
日本のギンブナの学名"Carassius gibelio langsdorfi "というらしい。
こういう学名は「属名・種名・亜種名」って順番で並んでいるらしいので、ギンブナに限りなく近いのが中国のギベリオってことだ。


ギンブナはコイ目コイ科コイ亜科の淡水魚で日本全国に広く分布している。
まぁ日本でフナって言えばこいつが出てくるくらいポピュラー。
雑食性で大きくなると体長30cmに達する個体も見られるらしい。

ginhuna


この魚、なんとほとんどがメスで無性生殖の一種である雌性発生をするという。
雌性発生というのは、発生するのに近縁種のオスの精子が刺激として必要だという。ただし、その精子は遺伝的に貢献しないという。
つまりホントにきっかけだけの為にオスの精子が必要になるのだ。
しかし、不思議なことにキンギョは雌性発生でないという・・・
うーん・・・進化しているうちに何らかの変化が出たのでしょうか?


さらに発生する時、普通は銀色だが突然変異で赤くなることがあるという。
約1700年前、中国でこの突然変異の個体群が固定されたのが金魚の始まりらしい。
長江下流域の浙江省近辺が発祥の地とされている。


中国で金魚は観賞用に飼育、交配が重ねられていった。
赤くなったギベリオは別名で呼ばれるようになり、さらにリュウキンやデメキン、マルコなどに枝分かれをしていったらしい。
調査でも進化を系統的に調べたところギベリオからオランダ獅子頭、朱文金、出目金、頂天眼、ランチュウの計5グループに分岐したことが分かったらしい。
個体を見ると、結構激しい進化をしている気がします。


ちなみに陶器のかめで飼われていた背びれがない種は上から体を眺めやすい利点があり、新品種として盛んに改良が行われたこと裏付けているそうです。
ガラスが発明されなければ金魚はヒラメのような形になっていたかもしれません・・・


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