牽牛子 | カモノハシのタマゴ

牽牛子

宿題やってますか?
夏休みの観察日記

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さて、今日は牽牛子についてです。


牽牛子とは:読み方は「けんごし」
アサガオやヒルガオの変種から取れる成熟した種子を乾燥したもの。
生薬として日本薬局方にも収録されている。→check


もともとは中国で用いられていた生薬で奈良時代末期に遣唐使が日本に持ち帰ったものがその始まりだという。

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持ち帰られた後は普通に栽培され、平安時代などには薬用植物として扱われていたらしい。


その種を粉末状にすりつぶし使用することで効果が得られる。
漢方として配合されることで効果が発揮され、利尿、虫下しとして下半身の水腫や尿閉症に用いるという。
民間での使用としては用量を間違えずに使用すれば有効に使用できるが、強力すぎるとの理由で現在は使用されていないのだとか。


種には黒色のもの(黒丑)白色のもの(白丑)があるが、その効果は同じ。
すりつぶした時の粉末の仕上がりから、日本では白の方が好まれるのだとか。


強力な作用を持つとされるアサガオの種、牽牛子だがその仲間にも薬効があるものが存在する。
アサガオ類の一部のものには種に幻覚剤であるLSDに似たアルカロイドを含むものがあるらしい。
南米の一部の地域では、儀式のときに用いる幻覚剤として伝統的に使用されたという実績があり1960年代まで使用されていたのだとか・・・。
うーん・・・もしかしたら日本にも自生しているかも知れませんなぁ・・・


ちなみに、アサガオの花言葉には
「明日もさわやかに」「はかない恋」「愛情」「平静」「貴方に私は絡みつく」
といったものがあるそうです。



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