ドライアイスセンセーション | カモノハシのタマゴ

ドライアイスセンセーション

トラ――――――――――イ!!


torai


さて、今日はドライアイスセンセーションについてです。


ドライアイスセンセーションとは:シガテラ中毒に陥ったときに発症する症状のひとつ。


最大の特徴は熱に関係する感覚に異常をきたし、暖かいものに触れても冷たく感じ、水に触れるとまるでドライアイスに触れたような冷たさを感じるらしい。
・・・これは異常です。
まさに感覚の暴走


giogio

氷に触れさせたらどうなってしまうのでしょうか?


この症状を引き起こすのはシガテラ
シガテラとは:熱帯などで時々起きる地域的な魚の毒化現象のこと。
これを食べた人間は1~8時間ぐらいで吐き気、嘔吐などの胃腸障害、頭痛や筋肉の痛み、麻痺、幻覚といった神経症状が現れる。


原因となっているものは渦鞭毛藻と呼ばれる単細胞藻類が作っているという。
こいつらがシガトキシン、スカリトキシン、マイトトキシン、シガテリンなどの毒素を作りだす。
この毒素ごと単細胞藻類が食物連鎖のサイクルの中に組み入れられ、どんどん高次の魚達に蓄積されていくというわけだ。
しかも、厄介なことに同じ魚種でも個体、漁獲場所、漁獲時期により無毒から強毒まで著しい差があるらしく、中毒発生の予知がかなり困難だという。


ちなみにシガトキシンはフグ毒のテトロドトキシンよりも数十倍も強いと言われているという。
また、マイトトキシンにいたってはシガトキシンより毒性が更に上回るらしい。
うーん・・・一体何MUぐらいなんでしょうか?→check


さらにこのシガトキシンは熱に対して安定であるらしく、通常の調理ではシガテラ中毒を防ぐことはできない。
魚自体の味も変えることが無いのでシガトキシンに汚染された魚でも美味しくいただけてしまうのだ。
まさに、ポイズンクッキング・・・


この症状は世界規模で年間で2万人以上と言われ、自然食中毒の中では世界最大規模だという。
日本国内では沖縄などで時々患者が出るらしい。
また、国内での死亡例はないが、回復に時間がかかり数ヶ月~1年程度で回復するという。
漁業を営む者がシガテラ中毒となると、漁師なのに水に触れられなくなってしまうという深刻な問題になってしまう。
効果的な治療法も確立されておらずじっと回復を待つのみだという。


結構、怖いですねシガテラ・・・
ちょっと熱い風呂にでも入ってきます。


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