ベイツガにコメツガ乗せてツツガなしや | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


コメツガ

棚破壊

写真は米栂と米栂の棚板。

写真は先日の台風により破壊いたせしベイツガの棚板とコメツガの木の木であります。

コメツガの樹高は82㎝、横幅は74㎝です。...

棚板の材質はベイツガ、ツガはツガでもベイツガ。
漢字表記は「米栂」。


さて、ここで厄介なのは「米栂(べいつが)」は北米産なれど、「米栂(こめつが)は国内産の木である、ということ。


さらに厄介に輪をかけて、写真にはありませんが「栂(つが)」という木もあり、こちらは西日本産で、別樹であること。

厄介は放置しておくと荷厄介となります。
なんとまあツガはお節介。

小生は間もなく要介護、という問題も介在致します。

先日お邪魔いたしました、志賀高原一帯にはコメツガが群落を成していました。
コメツガの尽きる辺りはシラカバ、ダケカンバと草原。


当たり前ではありますが、国内にベイツガの自生はありません。
ベイツガの生育は早く、住宅素材として広く使われていますが、ベイツガの梁だの、ベイツガの大黒柱はなく、目に見えない部分にさりげなく使われているようです。


さてさて、我が家の植木棚は作成の折、何よりも安価であることを条件に、愚老、近くのホームセンターで買い求めたものです。
コメツガの木を乗せたる棚はベイツガの木なり。
棚作成当時はなかなかに見栄えも良く、自慢の置き場でありました。
雨ざらしで放置、虫を無視した結果、シロアリ君の好む所となり、先日の台風で荷物もろとも「落城」致したのでござる。


愚老、貧乏根性の染みついた金欠爺なので、またぞろ「安価」につられてベイツガを購入致すでありましょう。


(柿本人麿を真似て)「ガキの元非道麿」作のウタの一部。

「栂の木の いやつぎつぎに 棚の板 作らしめししを そらに充つ 邪魔徒をおきて いかさまなり」


なあんてね。


駄句6句と愚歌1首。


志賀高原栂の並木の影涼し
志賀高原郭公鳴いて緑清か
木戸池の湯の宿清し霧渡り
高原に霧たち込めて栂トルソ
トルソーの居並ぶや夏高原
高原の霧に消えゆく葦切の声

栂の木はトルソーとなりて霧に浮く高原の夏の彫刻数多(あまた)