平泉
平和の風景、東北に希望 奥州藤原氏が約100年にわたって築く
戦乱が続いた平安末期に、争いや苦しみのない平和な世界の実現を祈って形作られた平泉の風景。
地域の歴史が国際的に評価された世界文化遺産登録の朗報は、東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方の人々の心に希望の灯をともした。“浄土”のまちづくりに取り組んできた住民たちは活動への意欲を新たにしている。
平安時代の東北地方は坂上田村麻呂と蝦夷の指導者アテルイの戦い、貞観地震などの戦乱・天災が相次いだ。前九年の役、後三年の役という豪族間の血なまぐさい争いを経て、一大勢力を築いた奥州藤原氏が約100年にわたって築いた平和の都、それが平泉だ。
中世史に詳しい入間田宣夫東北芸術工科大教授は「自然と、仏教の世界観と、建築技術の三位一体で一つの世界が成り立っている」と平泉の価値を語る。入間田教授によると、仏教都市の造営は東北に“文化国家”を造ったことをアピールし、外部からの侵略を防ぐ奥州藤原氏の安全保障上の意図もあった..
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