春の訪れ 弥生賞 | PORTERラヂオ

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プロ野球観戦記、日々の雑感を中心に綴る大学生&塾講師のBlog。千葉ロッテ&競馬好き。大のコーヒー党でタンブラーを持ってカフェへ出没する率高し。フリーペーパー制作サークルに所属。

てんで当たらない、そしてそもそもパドックを見ないと予想を組み立てられないということで2013年になってから競馬関連の記事はフェブラリーSの観戦記しか書いていませんが、今年もこの季節がやってきました。春の訪れを告げるレース、弥生賞(GⅡ)です。

GⅡレースの中では秋の訪れを告げる10月の毎日王冠と並んで好きなレース。
弥生賞、毎日王冠と聞くとそれぞれ、「春だなぁ」「秋だなぁ」と毎年しみじみ感じる競馬ファンはきっと僕だけじゃないはず。どちらのレースも、大レースを目指す有力馬が始動戦として出走することが多いためワクワクするんですよねぇ。


弥生賞といえば3歳牡馬クラシックを占う上で最重要視されるレース。1ヶ月後に行われる皐月賞と同じ芝:2000mを使って行われます。過去にはあのディープインパクトをはじめ幾多の名馬がこの弥生賞を制して飛躍を遂げました。

そして今年はここ10年でNo.1と言っていいほどの豪華メンバーが集結。
(以下、写真は知り合いの方から頂きました)


その中でも最も注目を集めたのは名門、角居厩舎のエピファネイア。母は05年に日米双方のオークスを制した名牝シーザリオ。ここまではその良血にふさわしい走りを見せて無傷の3連勝。多くのファンの注目を集めて関東初見参となりました。

迎え撃つ関東馬、大将格はこちらも名門、藤沢和雄厩舎(角居氏の師匠的存在です)のコディーノ。昨年暮れの朝日杯こそ2着に敗れましたが、札幌2歳S、東スポ杯で見せた勝ち方は大いなる素質を感じさせるものでした。ただ、カリカリとしてしまう気性がやや気になるところ。

この2強に割って入ろうというのがキズナ。昨年暮れのラジオNIKKEi杯ではエピファネイアの後塵を配して3着と敗れてしまいましたがデビュー当時から評判は高い馬。また上の2頭が賞金面で皐月賞(とダービー)出走が確定的なのに対し、キズナはこのレースで優先出走権が与えられる3着以内に入らないと皐月賞出走はほぼ絶望的。それだけに陣営としては是が非でも結果を出したいところ。

ちなみに鞍上はスーパースター、武豊。

関東の新鋭も虎視眈々とスタンバイ。カミノタサハラ、ダービーフィズの両馬はどちらも500万レースを非凡な勝ち方で突破してここへ駒を進めてきました。キズナ同様この2頭もここで優先出走権を取らないと皐月賞出走は絶望的。ずっと関東に住んでいる人間としてこういう関東馬は心情的に応援したくなります。

僕と同じ4月12日生まれのクロスボウも出走。ここでは全く人気がありませんが、後方から末脚を発揮して4着と好走した京成杯くらいの走りが出来れば上位も夢ではありません。課題はスタート。


レースはエピファネイアが先行押し切りを狙ったところを、外からカミノタサハラが内田博幸のムチに応え差し切って勝利。2着には大穴のミヤジタイガが入り、コディーノはその後の3着。結局エピファネイアは直線半ばで失速し4着止まりに終わりました。

いやぁ、今年の牡馬クラシックは大混戦(あ、牝馬もか)ですよ。強いと見られていたエピファネイアとコディーノが案外の走りで、「柱」となる馬が不在。レースごとにニューヒーローが誕生している感じです。そして2強と互角の評判を受けていたキズナは弥生賞で権利取れずの5着。このままでは皐月賞出走は絶望的です。皐月賞トライアルにもう1度出るのか、あるいは目標をダービーへ切り替えて5月の京都新聞杯or青葉賞へ駒を進めるのか。僕は馬の体調面を考えると後者の方がいいと思いますね。

勝ったカミノタサハラのレースは立派でしたが、このままこの馬が皐月賞、ダービーを持っていくとも思えません。エピファネイア、もしくはコディーノといった評判馬が巻き返しを図るような気もするですよねえ。あるいは弥生賞ではなく別のトライアルを使ってきた馬が勝つのか。いずれにしても今年の牡馬クラシック戦線は要注目です。