冷やし中華始めました。
ではありません。栄養指導です。今月2回ほど管理栄養士による栄養指導を行いました。お陰様で、予約枠全て埋まり大盛況でした。これは皆さんの健康意識の高さを非常に感じました。


 先日1発目のブログにも書きましたが、予防医療の事を話せる時間が多くなり、患者さんが、普段何を食べてるのかとか、食べ物の好き嫌い等聞く事が、増えました。
そうすると、皆さん、牛乳が嫌い、納豆が嫌い、1日缶チューハイ500mlを毎日5本飲んでるとか色んな事を聞く事ができました。また、年齢とともに、食が細くなり、充分な栄養を摂取できてない人が多いことが分かりました。これは血液検査で分かることもあります。例えばですが、先日、東京慈恵医大が衝撃的なデータを発表しました。日本人の98%がビタミンDが足りてないというのです。ホンマかいなと思ってましたが、骨密度検査をした患者さんに血液検査をすると、確かに全員、全く足りてません。ビタミンDは日光浴で生成されますが、国立環境研究所と東京家政大学の研究チームは、このほど健康な生活を送るのに必要不可欠な成人の1日のビタミンD摂取量の指標とされる、5.5 μgすべてを体内で生成するとした場合に必要な日光浴の時間を、日本の3地点である札幌、つくば、那覇について、季節や時刻を考慮した数値計算を用いて求めました。
   その結果、両手・顔を晴天日の太陽光に露出したと仮定した場合、紫外線の弱い冬の12月の正午では、那覇で8分、つくばでは22分の日光浴で必要量のビタミンDを生成することができるものの、緯度の高い札幌では、つくばの3倍以上の76分日光浴をしないと必要量のビタミンDを生成しないことが判りました。紫外線を浴びすぎるとシミやしわ、皮膚がんの原因となることから、最近極度に紫外線を忌諱する風潮も一部で見受けられますが、やはり最低限の日光浴は必要です。
 また食事から、ビタミンDを摂取しようと思うと、魚、キノコ、肉などから摂取出来ますが、生の椎茸より、干し椎茸の方がビタミンD含有量が多く、魚では鮭が圧倒に多いのです。鮭はタンパク質も豊富です。鮭はカロテノイドの一種のアスタキサンチンも豊富です。アスタキサンチンの抗酸化力はビタミンCの6000倍、ビタミンEの1000倍ともいわれており、老化防止や疲労回復に効果的です。


 さらに、鮭に含まれる特徴的な栄養素として、DHAやEPAが挙げられます。
DHAとEPAは、必須脂肪酸という栄養素の一種です。
脂肪酸は大きく分けると、非必須脂肪酸と必須脂肪酸のいずれかに分類されます。
非必須脂肪酸は体内で合成できますが、必須脂肪酸は食べ物から摂取しなければいけません。

 DHAとEPAは魚類に多く含まれていることで知られています。
中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす効果が期待できることから、糖尿病や心臓病などの予防にも効果的です。本当に鮭は万能食です。ただし塩漬けの鮭の塩分は注意して下さい。食事面については、今後もブログで色々な角度から発信したいと思いますが、当院では月2回、栄養士を招いて、栄養面で問題のある患者様に栄養指導を行なっております。食事のことで相談したいことが、あれば、まずは私に声をかけていただけると幸いです。