ここが今回の旅では一番見応えがあった。

私は新選組には興味がなかったが、ここは本当に歴史的なすごさを物語っていた。

すべて写真禁止だった。

 

入って最初に蔵がある。

「ここは両替商を営んでいた豪邸の家で貴重品保管庫。蔵にあるマークは御所へ出入りしている商の証です」

解説員が生き生きと説明している。

 

 

私が中へ入ると、もう一人解説員がいる。

「ここは五頭も馬がいた相当な豪邸ですよ。さっきも隣のお坊さん(新徳寺?)がお子さん連れていらっしゃいました。もう見るのが最後になるかも、と」

この人も解説するのが楽しそう。

確かにかなり雰囲気がある部屋で、歴史の空気が流れてる感じ。

中は窓がなく床には一辺1.5mほどの正方形の穴があり、二階にも同じ大きさの穴がある。二階からはロープが吊ってある。

 

「ここは金銭を保管していた蔵になります。すべて1839年、同時のままです。」

なるほど、穴の底は岩でできている。

それからの解説員の話は一部違うかもしれないがこんな感じだった。

・新選組が来ると前川氏はお金を持ってここを去った。

・その後、いろいろあって桝谷喜衛門を連れてきてこのロープに吊るし二階から、一階からそれぞれ拷問を行った

・滑車の一部は当時の物

・桝谷喜衛門は拷問の後、自分の名前は古高俊太郎だ、ということだけを言ったらしい

・拷問の末、新選組は一軒一軒を回り長州藩を探す

・池田屋に長州藩がいて、その会合はなんと放火の計画が行われていた

・こうして新選組は名を広めていった

 

ええ~こわっ!新選組ってそんな感じなの?拷問?やくざかちんぴらじゃん。

私は初めて新選組のことを知ったので、まさかこんな展開になっているは思わず、びっくりしてロープを見ていた。

他の人たちは知っていたようだ。

しかしこれが実際の部屋ということで「はぁ~」「これはすごいわ」と口々に言っている。

 

いや~これはすごいなあ。新選組全然知らないのにこれが一番感動した。

 

二階の窓からは切腹した山南敬助を土方歳三が見ていたとされる窓があった。

窓からは何もない空き地が見える。

「東と西があって、西の蔵は取り壊し、現在マンションを建てる計画があります。反対運動が激しいですが」

そりゃそうだよ。私だったら反対する。

でもそう言ってると京都の街は新しくなっていかないのかな。

 

棚は当時(1839年頃)に置いていたものがそのままになっていた。

二階でも皆口々に「すごいものを見た」と言って目を丸くしている。

出てくる人も満足の表情。

入り口の刀跡を持ってきたもの。
 
 
これで池田屋事件を覚えられた。
 
 
私の知らない歴史があった。
新選組は賛美両論あったらしい。それはそうだろう。
どんな集団だったんだろう。
私はエグザイルの行き過ぎた感じとか、湘南にいそうな人達とかを想像したけど
それか、ゼネコンの監督みたいな感じかな?
拷問とか切腹とか、残酷なことが好きそうなのは時代なんだろうか。
それとも集団の雰囲気がそうさせたのだろうか。。
かっこいいのはわかったけど、なんとなく私のタイプじゃない。