咳やくしゃみをした時、重い荷物を持ち上げた時など、お腹に力が入った時に尿が漏れてしまうのが「腹圧性尿失禁」です。

 妊娠出産、肥満やホルモン環境の変化、子宮の摘出などの婦人科的手術との因果関係が指摘されています。

 

  

出典:田舎中真由美(2008).骨盤底筋群機能障害に対する評価とアプローチ 理学療法学.第35巻.212-215.

 腹筋群や骨盤底筋群(膀胱の出口や尿道を支える部分)が弱くなるために、くしゃみで腹部の内圧が高まると、骨盤底部方向に圧が逃げて失禁を引き起こすとされています。

 骨盤底筋トレーニングにより、尿道の閉鎖圧を高め、骨盤内臓器の支持を補強することで、腹圧性尿失禁が改善すると報告されています。

 

骨盤底筋群のトレーニング

骨盤底筋群の意識的なコントロールで、尿漏れや腰痛を軽減することができます。

<ポイント>

l  骨盤底筋は息を吐くときに力が入る為、腹式呼吸をしっかり行います。

l  息を吐き切る時に「尿意を我慢する」ように陰部に力を入れます。