今年の盆休み、8月16日の「京都五山送り火」を京都市内某所で見学すべく、プランを立てていた。新潟から京都までの足は「高速バス」。昔は「特急・白鳥&雷鳥」寝台列車・きたぐに」などがあったが、数年前に新潟~大阪を結ぶ、乗り換え無しのJR路線は全て途絶えてしまった。飛行機という手もあるが、県央から新潟空港まで行くのに、北に2時間前後もかかり、大阪伊丹空港から京都に向かうとなると、高額な上むちゃくちゃ無駄が多いので、やっぱり陸路の「夜行高速バス」しかないんです。


新潟から大阪までの夜行バスは、現在2種類ある。

◎新潟交通&阪急バス 万代シティーバスセンター・・・(下越各所)・・・三条燕 ⇒⇒⇒ 京都・大阪梅田。

◎越後交通&南海バス 三条営業所・・・(中越各所)・・・上越木田 ⇒⇒⇒ 京都・大阪梅田・同なんば・同堺市。

私の住む新潟県県央地域(俗に言う「燕三条地域」)は、下越の「新潟交通」と中越の「越後交通」のバス会社の路線が混合する地域で、発車・到着時刻の1時間ほどのズレがありながらも、おかげさまで、両者とも乗り場があるいい立地条件なのです!!。

前者の乗り場だと、近所に駐車場がなく、乗り場まで歩いていくのがいつも大変なので、今回は某元防衛大臣&某元文部科学大臣が大株主で、各営業所には2名の肖像写真が必ずある「越後交通バス」にての上京(京都に上ること!!)だ。1日一便しかないながらも、寝ているうちに朝には京都に到着しますので、便利この上ないわけだ。写真(↓)は京都駅八条口前に到着した越後交通バス

与板城・愛の前立  「天地人を斬る!!」

与板城・愛の前立  「天地人を斬る!!」


元々別の目的で京都の情報を検索していたのですが、他にこんなお盆行事が京都にあるなんて今まで知らなかったのですが、見つけたのが京都清水寺千日詣り」「本堂内々陣特別拝観」「夜の特別拝観」なる情報だ。写真(↓)は、京都市内に掲示してあったポスターだ。

与板城・愛の前立  「天地人を斬る!!」


行ったのは8月15日、開門の夜7時まで時間があったので、近所の「八坂の塔」の夕陽を撮影。約20年ぶりの訪問であったが、先回来たときなんか、電柱や電線が張り巡らせ、周辺なんてとても見れる状況ではありませんでした。その後、景観の配慮からか地中に埋め込まれた配線にしたようですので、こんな写真を撮影する事ができました。

与板城・愛の前立  「天地人を斬る!!」



時間になりましたので、清水寺入り口の「仁王門」に参ります。既に人が並んでいます(写真↓)。

与板城・愛の前立  「天地人を斬る!!」


仁王門下のテントで受付をし、拝観券を購入します(写真↓↓)。

与板城・愛の前立  「天地人を斬る!!」


与板城・愛の前立  「天地人を斬る!!」


仁王門を潜りますと、見えてきたのが、「西門」「三重塔」(写真↓)。

与板城・愛の前立  「天地人を斬る!!」


三重塔の奥手には「経堂」(写真↓)。

与板城・愛の前立  「天地人を斬る!!」


手前朱塗りの建物は「開山堂」俗に言う「田村堂」と呼ばれ、清水寺は、のちの征夷大将軍坂上田村麻呂が自らの邸宅を仏殿に寄進したって言うはなしもあるようで、そんなゆかりの建物なのでしょうか?。

そして斜め奥に見える黒い軒は「朝倉堂」なる建物。名の由来は、清水寺は創建以来何度と修繕改築され、その度に浄財等を募りました。中でもたくさんの寄進をしてくれたのが、越前一条谷の朝倉家だったことから、そのような名前が付けられたのだそうです。

正面に「轟門(とどろきもん)」があり、人が並んでいます。ここから「清水の舞台」で知られる「本堂」に向かいます(写真↓)。

与板城・愛の前立  「天地人を斬る!!」


 「千日詣り・本堂内々陣特別拝観入口」なる毛筆で書かれた看板が見えてきました(写真↓)。「千日詣り」とは、本道の奥まった、普段は一般の人は近寄る事が出来ない「内々陣」と呼ばれる、最も奥まった場所に安置される御本尊「千手観世音菩薩」のそばまで行ってお参りする事が出来、その奥まった御本尊にお参りすると、千日分の御利益があるという云われのある、清水寺の盂蘭盆会(うらぼんえ=お盆)行事。

与板城・愛の前立  「天地人を斬る!!」


お盆だけしか入る事が出来ない内々陣にさっそく入ります。朱塗り欄干の須弥段(しゅみだん)上に、厨子(ずし)に納められた御本尊をはじめ、御本尊を守る脇侍(わきじ)仏の数多くの仏像が安置されていました。先ず、須弥段の中心に「清水形十一面千手観音像」と呼ばれる、一般的な千手観音像とは違う、ちょっと特殊な観音様が納められた厨子があります。その厨子の前に「御前立仏(おまえだちぶつ)」と呼ばれる、閉ざされた扉の厨子の中に納められている秘仏の身代わり仏像が安置されていました。その本尊がある厨子の周囲を囲むように、東西南北をそれぞれ守る4体の守護仏「四天王像」があり、又、須弥段の端々には「風神・雷神」の像などがありました。HP見た方が早いなぁ。

http://www.kiyomizudera.or.jp/about/parson.html



「千日詣り」とは、その須弥段の周りを1周し、須弥段のぐるりに設えてある蜀台に御明かし(蝋燭)を点したり、中央正面の厨子前には五色の綱があって、それに触れて、秘仏の観音様と結縁されるという、そんなありがたい行事です。

過去5回清水寺に行きましたが、私なんて仏像まで見たのは多分初めてだったので、感激しすぎて、気がついたら、手を合わせながら見入っていました。

その本堂内々陣の内部の模様です。撮影禁止ですので、代用のポスターで勘弁してください。こんな感じでした(↓)。

与板城・愛の前立  「天地人を斬る!!」


本堂(舞台)を出まして、位置的には本堂の右手になりますが「奥の院」に参ります。年末になると「今年の漢字」ということで、巨大な色紙に、貫主さま(住職?)が揮毫されるシーンがニュース等で放映されますが、あの場所が「奥の院」となります。しかし、現在、足場が組まれ、修繕工事中です。写真奥が「奥の院」で本堂の舞台から見た光景です。

与板城・愛の前立  「天地人を斬る!!」


工事中の「奥の院仮設舞台」から見た「清水寺本堂(清水の舞台)」です。夜の撮影は初めてでしたが、20年ぶりの参拝でしたが、今まで来た中では今回は大感激しました。


与板城・愛の前立  「天地人を斬る!!」


奥の院下にある「音羽の滝」です。この水は「延命長寿」「所願成就」にご利益のあるそうです。

与板城・愛の前立  「天地人を斬る!!」



新潟に帰った後、奥の院が工事をしておったおかげで、とてもラッキーな事がありました!!。それはどういうことか?。後編でお話しします。おたのしみ!!。