母に守られなかった日 ― 私が見た家族の崩壊 第10話 家を出る朝
母に守られなかった日 ― 私が見た家族の崩壊第10話家を出る朝たよちゃんは何ヵ月かは優しかったちゃーちゃんは毎日夜中に帰ってきた私は孤独だったお世話になっているのでたよちゃんに少しでもお金を渡そうとバイトを増やし頑張ったなのに...早く出ていって欲しいと言われてしまったなんとか家を借りるお金が出来るまで待って欲しいとお願いした嫌な顔をされたけどおとさんの所よりマシだったちゃーちゃんはいつも男といてほとんど家に居なかった私の苦しみに気づいてはくれなかった高校を卒業し就職した誰も祝ってはくれなかった寂しくて苦しかった家の中は静かで祖母はいつも小言を言っていたけれどその静けさの中で私は心を決めた早くここを出て自由に生きよう!怒りも悲しみも、もう尽きた生きる意味が欲しかった夕陽とカラス Photo by Rui家を出る日の朝小さなバッグに服を詰めた「お世話になりました」その言葉を言っても返事は無かった玄関の戸を閉めると朝の光が新しい匂いを運んできた不安と怖さもあったそれ以上に期待感があった歩き出した道の向こうにまだ何が待っているのか分からないでも、この一歩が“私だけの物語”の始まりになる気がした振り返ると窓からたよちゃんが小さく手を振っていた“もう二度と、あそこには戻らない”そう心の中でつぶやいて私はまっすぐ前を見たどこまでも続く新しい世界へ進むために登場人物父🟰おとさん 母🟰ちゃーちゃん兄🟰にんに 父方の祖母🟰ばちゃん 母方の祖母🟰たよちゃん