高校生の論文を添削していてよく出てくるのかこの3種類です。

 特に「いろんな」が多いですね。

 そして、添削の指導員からは「いろいろな」に修正されます。

 理由は「話し言葉」だから!

 

 論文はある意味正式な文章ですから、「話し言葉を使うのは不適切だ」という考え方があります。つまり、ふだんの会話などでは問題ないにしても、それをしっかりした文章の中では使わないようにしよう、ということです。

 

 話し言葉にはほかにもたくさんあって、例を挙げると次のようなものです。

   あっち・こっち、うざい、きもい、こないだ、しかとする、しょうがない、すごい・・・・

 

 「お父さん」「お母さん」も話し言葉として扱われ、論文では「父」「母」と書くように指導されます。

 

 しかし、微妙なものもあって、例えば、「あんな」「こんな」「みんな」などです。これも話し言葉と言えば言えそうなのですが、正式な文章の中でもそれなりに使用されていることがあるということで、修正はしない扱いとされています(もっとも添削会社によっては異なる扱いをしているかもしれません。)。

 

 私はメールやブログでは「いろんな」をよく使うので、論文を読んでいてこの言葉が出てきても違和感がなく、つい見過ごしてしまいそうになります。つまり私にとっても「要注意」の言葉なわけです。

 

 なかなか悩ましい話し言葉ですが、ふと思えば、これを逆に有効利用する手もありそうです。つまり、親しい間柄とのメールなどでは、あえて話し言葉を使うのです。「いろいろな」とは書かずに「いろんな」と書く。「仕方がない」ではなくて「しょうがない」と書く。そうすることによって、親しみを感じているということを暗に相手に伝えることができる、ということです。反対に、少し距離を置きたい相手には話し言葉を使わず、しっかりとした文語体で書いてみるのもよさそうです。

 

 ちなみに、「色んな」「色々な」と漢字を使っても私が属する会社では修正しないことにしています。つまり間違いではないとする扱いなのですが、公用文の書き方ルールでは「いろいろな」で表記することとされていますので、どれを使うか迷う場合は、漢字は使わない「いろいろな」と書くと覚えておくとよいと思います。