文章の添削をやっていて悩ましいことの一つは「こと」です。

 

 例えば、たった今私は「悩ましいこと」と書きましたが、「悩ましい事」と書く人も結構多くいるのです。

 ではどちらが正しいのか。

 

 辞典などには次のように書かれています。

1 具体的な事件や事態などの実質名詞の場合は漢字

  去年の事、本当の事、運動会の事、考え事、約束事、事を起こす、事あるとき

2 抽象的な事柄、つまり、形式名詞的な使い方の場合及び形容詞の連体形について副詞的な働きをする場合は平仮名

  そういうこと、あんなこと、書くこと、彼のことだから、うまいこと処理する、早く起きること

 

 何か分かったような分からないような、という印象を受けるのではないでしょうか。

 そして、私が属している添削指導会社でもあまりうるさいことは言わない方針ですね。突き詰めていくとはっきりしないケースが多々あるからだと思います。

 

 という「こと」で、上に挙げたようなものはそれぞれ書き分けるようにして、よく分からない場合は、「具体的な事」なのか「抽象的なこと」なのかを目安にして書き分けるようにすればいいと思います。