歯医者さんの豆知識:歯茎が痛くなったら?? | デンタルケア神谷町の独り言 φ(.. ) Deep breathing of dental care Kamiyacho

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2012年7月よりスタートしました当院ブログ!!これからも歯科の豆知識から雑学!!スタッフの小言などジャンルを問わず気まぐれに記載していきますのでどうぞよろしくお願いします(^ ^)/

急に歯茎がいたくなることってありますよね!!歯茎の痛みは疲れているときや体調が悪いときに出やすく体の変化を敏感に感じ取る場所なんです!今日は歯茎が痛いときの応急処置と痛みの原因と治療法について勉強したいと思います。
 
☆★☆歯茎が痛いときの応急処置☆★☆
<<「ロキソニンS」市販の痛み止めをのむ>>
歯科医院にすぐにいけない時は、市販の痛み止めで対応しましょう。歯茎の痛みは繰り返すことが多く痛みが出たり引いたりしますので痛みが強い時は我慢をせずに痛み止めを飲みます。また市販されている痛み止めには医療機関で出されるものと成分が近いものもあります。
 
<<冷えピタで痛い部分を冷やす>>
腫れて痛い部分は血液や膿で内圧が高くなっていますのでぬれタオルや、冷えピタなどで冷やす事で内圧を下げ痛みを軽減させます。
 
<<軟らかい歯ブラシで磨く>>
歯茎が痛いときは軟らかい歯ブラシで磨きます。お口の中に細菌が多くなるとますます痛みが強くなります。
 
<<イソジンでうがいする>>
う がい薬でよくお口の中を消毒してください、イソジンやコンクールなどの殺菌作用が強く刺激が少ないものが効果的です。
 
<<よく寝て体力を回復する>>
歯茎の痛みは細菌と体の抵抗力のバランスが崩れた時に痛みとして出てきます。歯茎は体の変化を敏感に感じ取り風邪を引いたり疲れている時に体の抵抗力が下がると腫れや痛みが出やすい場所なので休養をとって体力の回復に努めてください。
 
☆★☆歯茎の痛みの原因と治療法☆★☆
<<歯茎が腫れて痛む歯周病>>
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歯茎の痛みで最も多いのが歯周病です。歯周病によって歯の周りの骨が溶かされて歯と歯茎の間に膿がたまり歯茎が腫れて痛み進行すると口臭や歯が揺れるようなことが起こり最終的には抜けてしまいます。

治療法

早期の治療が必要になり大きく腫れている場合は歯茎から中に溜まった膿を出します。必要であれば麻酔をし切開をして膿を出すこともあり腫れが引いてから歯周病の治療(ブラッシング方法、歯石除去、場合によっては外科的な処置)を行い歯周病が悪化しないようにメンテナンスをしていきます。
 
<<歯の根の先が腫れて痛む根尖病巣>>
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歯の根の先に膿が溜まる根尖病巣(こんせんびょうそう)が痛みの原因です。腫れと痛みは繰り返すことが多く最後には歯が揺れ虫歯が深くなり神経が自然に死んでしまったり根の治療が不十分な場合に起こり根の先の膿は鼻の副鼻腔に入って上顎洞炎になることもあります。

治療法

腫れが大きく痛みが強い場合は根の中から膿を出します。必要であれば麻酔をし切開をして膿を出しその後根の中を消毒する治療をしていきます。
 
<<物が詰まって痛む食片圧入>>
歯に虫歯が出来て穴が開いたり、詰め物が取れたり、歯周病で歯が動いたりすると歯と歯の間に食べかすがどんどん詰まります。これによって歯茎を圧迫して食片圧入(しょくへんあつにゅう)が起こり、歯茎に痛みが出ます。特に子供の場合は気づきにくく、歯ぐきが大きく腫れて痛みが強くなることがあります。

治療法

詰まった食べかすをきれいに取り虫歯の治療をすれば詰まらなくなります。また、歯周病の場合は毎日デンタルフロスや歯間ブラシを使って食べかすを貯めこまないようしていきます。
 
<<さわると痛い口内炎>>
歯茎に口内炎ができると痛みが強くなります。口内炎は米粒みたいな小さなものから歯の3本分ぐらい広がる大きなものまであります。原因はウィルスや鉄分、ビタミン不足、ストレス、睡眠不足など色々原因はあります。またお口の中は細菌が多い場所なので治りにくく痛みが続く場合も多いです。

治療法

ケナログやアフタゾロンなどドラッグストアで売っている薬を塗ると比較的早く治ります。塗るときは口内炎の部分を少し乾かして軟膏で覆ってあげるようにすると効果的です。治りが悪い時は体の病気からきている場合もありますので、内科に受診して下さい。
 
<<厄介ものの親知らず>>
親知らずは横や斜めに生えていることが多く親知らずの周りに被っている歯茎の中に細菌が溜り歯茎が腫れ痛みが出ます。また腫れて歯茎が盛り上がると噛み合う親知らずに刺激されより痛みが強くなります。

治療法

噛み合わせに関係していないようであれば早 期に抜歯をしたほうがいいです。抜歯をすることによって親知らずの前の歯に悪い影響が及ぶのが抑えられます。
 
<<歯ブラシで磨きすぎのキズ>>
歯茎は粘膜なので歯ブラシで磨きすぎると傷がつき痛みが出ます。この傷にお口の中の細菌が感染すると口内炎のようになって痛みが強くなったり歯茎が下がってしまうこともあります。

治療法

痛みが強いときは口内炎のお薬を塗って、唾液を遮断するようにすると比較的早く痛みが取れます。正しい圧のブラッシングを行い歯茎に傷がつかないようにします。
 
<<粘膜がヒリヒリ痛むカンジダ菌>>
カンジダ菌はカビ菌の一種です。体の抵抗力が下がったり、長期間抗生物質を飲んでいるとカンジダ菌が増え、歯茎がヒリヒリ痛むことがあります。またお口の中の清掃状態が悪いときにも起こり特に入れ歯を使われている方は毎日入れ歯の洗浄剤を使わないとカンジダ菌が発生しやすくなります。

治療法

カンジダ菌の検査を行い、原因を特定します。菌が特定されればお薬でカビを退治します。再発しやすいためお口の中は常に清潔な状態に保つ必要があります。
 
<<上あごに多いやけど>>
意外に多いのがやけどです 。特に上あごに多く全体的に赤くなり、ただれてしまうこともあり、お口の中の細菌が感染するとより悪化してしまいます。

治療法

痛みが強いときは口内炎のお薬を塗って唾液を遮断するようにすると比較的早く痛みが取れます。刺激が強い食事は避けるようにしてください。
 
歯茎の痛みは繰り返すものが多く原因が改善されなければより悪化してしまいます。我慢するよりも早期治療が重要となってきます。