歯医者さんの豆知識:妊娠中こそ口腔ケアを!つわりがツライときには歯磨きで乗り切りましょう!!  | デンタルケア神谷町の独り言 φ(.. ) Deep breathing of dental care Kamiyacho

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2012年7月よりスタートしました当院ブログ!!これからも歯科の豆知識から雑学!!スタッフの小言などジャンルを問わず気まぐれに記載していきますのでどうぞよろしくお願いします(^ ^)/

妊娠中は、体調のコントロールもままならない時がありますが、それでも歯のケアだけはきちんとしておきたいものです。なぜなら、妊娠中こそ歯のケアをしたほうがいい理由があるからです。また歯の治療ができるタイミングや自宅で可能なセルフケア方法なども知っておくと便利ですよ。妊娠中の方、妊活中の方は必読です。  
 
<<妊娠中の歯のケアが難しい理由>>
妊娠中に歯のケアをするのは、とても大変なことです。なぜなら、妊娠中はホルモンバランスの崩れや免疫力の低下で、口の中も様々なトラブルが起きやすくなるからです。女性ホルモンの変化で口の中の細菌も増殖する上に、つわりの症状がある妊婦さんは思うように歯磨きもできなくなることも少なくありません。さらに妊娠中は、口の中を正常に保ってくれる唾液の量が減ってしまいます。また一度にたくさんの食事をとれなくなり、一方で間食をすることが増えることから、虫歯になりやすい状態になります。では、つわりが酷いときにはどのようにに歯磨きを したらいいのでしょうか?  
  
<<つわりがひどいときの歯磨き方法>>
つわりの症状は、人によって異なります。口の中に歯ブラシを入れることもできない人もいれば、つわりって何?というくらい何も気にならない人もいます。無理をせず、自分のできる範囲で歯磨きをすればよしとしましょう。例えば、歯ブラシのヘッドを小さめのものに変えてみてください。大きく口を開ける必要がないだけでも、かなり楽に感じるはずです。ヘッドの大きさにも色々あるので、実際に自分で見て、これなら大丈夫そうというものにしてみてください。そして、下を向いたままの姿勢で、歯ブラシが舌に当たらないように歯磨きをしたり、体調がいい時間を選んで歯磨きをしたりなどの工夫 が重要です。また、歯磨き粉の臭いが気になる人は、歯磨き粉をつけないで歯磨きしてみましょう。まったく歯のケアをしないよりは、ブラッシングをするだけまたはデンタルリンスでうがいをするだけでも違うので、ぜひ試してみてください。  
  
<<歯磨き以外のセルフケア>>
歯ブラシを変えても、歯磨き粉なしでも、歯磨きができないというほどつわりが酷いときは、食後のうがいやキシリトールのガムでセルフケアに努めてください。また飲み物を殺菌作用のある緑茶に変えるのも効果的です。そして妊娠中の食事も、歯のケアと密接に関わっています。妊娠初期から、赤ちゃんの歯の元となる歯胚(しはい)が形成されます。つまり妊娠四ヵ月目 ごろには、永久歯の歯胚がつくられるということです。健康な赤ちゃんの歯をつくるためにも、妊婦さんは、タンパク質やカルシウム・リン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンDなどの必要な栄養素を食事でしっかり摂るようにすることが大切です。肉や魚、野菜や果物などバランスよく色んなものを食べるようにしましょう。そして、おやつには、甘いお菓子より小さなおにぎりや小魚、フルーツなどがおすすめです。歯磨きはもちろんのこと、バランスのよい食生活も大切なセルフケアなのです。  
  
<<歯のケアで妊婦さんが気を付けたいこと>>
つわりが治まり一安心と思いきや、妊娠後期になると次は腰に負担がかかってきます。徐々におなかが大きくなってくることによる身体へ の負担は避けられません。記事を書いている私自身も二度出産を経験しましたが、立っているときも、自然と腰をさすったりどこかに寄り掛かったりをよくしていました。歯磨きをしているときも無意識にそうなってしまうだけでなく、お腹が大きい分、洗面所の鏡が遠のき、鏡でしっかりと歯を磨けているか確認するのも難しくなります。そこで、妊婦さんにおすすめしたいのは、椅子に座って手鏡を持ちながらの歯磨きです。無理な姿勢で歯磨きをしてもきちんと磨くのは難しいですから、自分の楽な姿勢で、かつ鏡できちんと確認できることが一番の方法です。椅子に座るとき、背中にクッションをあてるとさらに楽になりますよ。妊娠中は、身体の様子が次々と変化し、口内環境も悪くなりがちです。毎日できる限りのセルフケアをしながら、定期的に歯科医院にも通って、歯のケアをバッチリにしましょう。出産すると、育児で忙しくなり、なかなか歯医者さんに通院できなくなるので、出産前にも歯のケアをきちんとしておきたいもの。妊婦さんの健康は、おなかにいる赤ちゃんの健康にもつながります。赤ちゃんに会える日を心待ちにしながら、できる限りのセルフケアをしてくださいね。