歯医者さんの豆知識:ホワイトニングについて考えてみましょう!! | デンタルケア神谷町の独り言 φ(.. ) Deep breathing of dental care Kamiyacho

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2012年7月よりスタートしました当院ブログ!!これからも歯科の豆知識から雑学!!スタッフの小言などジャンルを問わず気まぐれに記載していきますのでどうぞよろしくお願いします(^ ^)/

歯を白くきれいにする方法の一つにホワイトニングがあります。最近、テレビや雑誌などでよく見かけ誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。けれど単に「歯が白くなる」と言われても、それは歯に白い何かを塗るからなのか、それとも歯の黄ばみが取れるからなのか、結局何をするのかイマイチ分かりづらいもの。また一度行えば効果が続くものなのか、はたまた定期的にやり直さなくてはいけないのかなど、疑問は尽きません。 
◎ホワイトニングとは一体何をするものなのか?   
◎安全性は大丈夫なのか? 
◎どれぐらい持つものなのか?
 
などなど、意外と知られていないホワイトニングにまつわる「?」をまとめて解き明かしていきます。
 

<<ホワイトニング はどういう原理で白くなるの?>>

 
まず気になるのは、「なぜ歯が白くなるのか」というホワイトニングの原理です。この仕組みは簡単に言うと、専用の薬剤を使って、歯の「黄ばみ」の原因である象牙質の色素を漂白し、歯の明るさや白さを上げるというものです。ただ色が変わるだけで、歯自体を傷つけることはありません。ホワイトニングのやり方には2通りあり、歯の表面に薬剤(ホワイトニング剤)を塗る「オフィスホワイトニング」と専用のマウスピースの中に薬剤を流して装着する「ホームホワイトニング」に分かれます。タイプにより薬剤の種類は異なりますが、歯が白くなる原理は同じです。というのも、オフィスホワイトニングで使われる薬剤 のおもな成分は、消毒に使われるオキシドールと同じ「過酸化水素」。ホームホワイトニングで使われる薬剤のおもな成分は「過酸化尿素」ですが、これは唾液に触れることで過酸化水素と尿素に分解される性質を持っているので、結局は同じ過酸化水素に変わります。この過酸化水素が酸素と水に分解されるときにできるのが、「フリーラジカル」という物質です。これが歯の黄ばみの原因である色素を漂白するので、メラニン色素が分解されることで肌が白くなるように、歯の黄ばみが取れて歯が明るく白くなるという訳です。
 

<<ホワイトニングの治療はどのように?>>

 
ホワイトニングの治療は、実際のところどのようなものでしょうか。前述の通り、ホワイトニン グには歯科医院で受ける「オフィスホワイトニング」と自宅で行う「ホームホワイトニング」の2種類があるわけですが、それぞれに特徴があり、どちらが向いているかは人それぞれです。白くなるまでの時間や程度にも違いがあるので、まずは歯科医院に行き、カウンセリングを通してどちらのやり方かを選ぶところから始まります。具体的に、それぞれの治療の流れを紹介します。

【オフィスホワイトニングの場合】

  1. 歯のクリーニングを行う
  2. 歯の表面にホワイトニング剤を塗る
  3. プラズマやレーザーなどを当てる(ホワイトニング剤を活性化させるため)
 
上記の施術は連続して行われることが多く、所要時間は1~1.5時間程度です。自由診療(保険適用外)のため 、価格は歯科医院によってまちまちで、2万~10万円程度が目安です。クリーニングはホワイトニングとは直接関係ありませんが、歯の表面が汚れているとホワイトニング剤を塗ったときの効果が落ちるため、セットで行う歯科医院がほとんどです。
 

【ホームホワイトニングの場合】

  1. カウンセリングを受ける
  2. マウスピースを作成(1週間程度かかる)
  3. クリーニングを受ける
  4. 自宅でホワイトニング(1~2週間の間毎日続ける)
  5. メインテナンス
 
専用のマウスピースを作るので、オフィスホワイトニングのように当日すぐにというわけにはいきません。クリーニングを行ってから、自宅でのホワイトニング実行へと進みます。毎回ホワイトニングを行っ た直後の30分~1時間は飲食を控える必要があります。初回の費用はマウスピース込みで5万円前後で、その後のメインテナンスと薬剤追加は1回5000円ほどです(※ 金額は、使用する薬剤の種類や歯科医院によって上下します。)
 
 
 

<<ホワイトニングで歯はどれぐらい白くなるの?>>

 
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングでは、使用する薬剤の種類や濃度に違いがあるため、結果が出るまでに必要な時間や現れ方が異なります。歯科医院での施術は、濃度が濃い薬を使い、反応を促進させるためのライトやレーザーなども用いることができるため、一回ではっきりした効果が出る反面、持続時間は3~6カ月と短め。いわば高温のお風呂にさっと浸かった状態です。一方、ホームホワイトニングは薬の濃度が低めのため、白くなるまでには毎日1~2時間のマウスピース装着を1~2週間続ける必要があります。それだけ時間 はかかりますが、より白くになることと、約1~2年と効果も長持ちするのが特徴です。ぬるめのお湯に長時間浸かっていると、湯上がり後もずっと体がぽかぽかしているのに似ています。より強力な効果を求める場合は、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用するデュアルホワイトニングという方法もあります。ホワイトニングは多くの歯医者さんで行っているので、興味があれば一度聞いてみてください。