10日の夜間に、和歌山の丹生都比売神社へ到着し、

 

不思議すぎるな夜を過ごした翌日は、いよいよ高野山へ。

 

この日の気温は27度と、高地にしてはやや高めですが、

 

日差しが強烈に強い・・・。

 

気温はそこそこ涼しいものの、気温と日差しが一致しない不思議な天候。

 

ただ、高野山内は自然が多く、日光を遮るモノが何も無い大通りを通らなければ、

 

さほど紫外線の心配をする必要は無いでしょう。

 

さて、高野山に到着すれば、まずは御大師様の元へ向かうのが一般的なルートコース。

 

今でも御大師様ご自身をお祭りしてある、高野山奥の院へ進むと、

 

有名企業や武将のお墓がずらりと並びます。

 

一例をあげると、徳川家、浅野家、親鸞上人、ヤクルト、シャープ、

日産、新明和、上島珈琲などなど。

 

ヤクルトの墓標に関しては、飲料のヤクルトそのものを彫刻していますので、

 

小さな子供達が反応し、中々ほほえましい光景です。

 

しかし奥の院は、あくまでも故人が眠るお墓。

 

全国に墓地は多々あるものの、ここまで巨大で、有名な方々が一カ所に集結した場所は、

 

国内ではここだけと言えるでしょう。

 

その結果、良きモノも、そうでないモノも混在する場所ですが、

 

ここからは今でも私の教訓となり、そして良き思いでの1つでもある、

 

私が小坊主時代のお話を1つ。

 

私が初めてこの地を訪れた時、あまりにもジメジメした空間で、

 

かなりネガティブな印象を抱いた事がありました。

 

その時は冬場の朝の6時頃で、ただでさえ暗い高野山の奥の院。

 

冬場の朝6時となれば、まだ墓場で何かが運動会をしてそうな雰囲気・・・。

 

フォーカスを合わせたくないのですが、意識をそらそうとすればするほど、

 

フォーカスが合うんですよね・・・。

 

その後、この時の状態をお師匠様に話すと、意外な言葉が返ってきたのです。

 

私:「奥の院は魑魅魍魎が多かったです・・・」

 

お師匠様:「では聞くが、この世で魑魅魍魎がいない所はどこですか?」

 

ほんの二言、三言の会話でしたが、頭にガツンと強い衝撃を受けた一言でした・・・。

 

考えてみれば、この世の中は六道の1つ。

 

地獄界もあれば、修羅界も、畜生界もある、混沌とした世界の1つ。

 

良いモノもいれば、悪いモノもいて当然の事。

 

人によっては、あそこの雰囲気が嫌い、苦手、合わない、気味悪い・・・などなど、

 

自分が苦手な理由や、避ける理由をどんどんと語ってくる方もおられます。

 

でも・・・いいモノもいれば、悪いモノもいる。

 

この状態が成り立っていない場所は、この世の中には無いのかしれません。

 

人が何を基準に、その場所の良し悪しを判断するのかはわかりませんが、

 

結局はどこへ行っても同じ事。

 

何かを拒否したり、警戒したりする事よりも、ありのままを受け入れる事で、

 

モノの考え方も、身心の状態も一気に楽になりますよ。

 

なぜならば、そんな世界に生まれてきたのですから、

 

変えられない環境に文句を言っても、何も変わりません。

 

良きモノしか存在しない場所は、きっと仏さんのおられる世界なのでしょうね。

 

般若心経の一節、 「羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」は、

 

そんな世界への到達を祈念したお言葉。

 

現状に文句を言うのならば、この一節だけでも唱えているほうが、

 

遥かに効果的ですよ。

 

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