今回の九州神社巡りの最終地は、筥崎宮(はこざきぐう)です。
宇佐神宮 石清水八幡宮そして筥崎宮は、日本三大八幡宮として知られています。
地下鉄の駅(箱崎宮前駅)を出てすぐ、目の前に現れた案内板。
ふと上を見ると鳩たちが ぱらっぱらではございますがお出迎え頂いたように感じました!帰りは、電線には一羽もとまっておらず。
参道には常時 鳩の姿はあるようです。鳩は八幡神のご神使。
駅を出てすぐの参道に入っただけで、「おお!」
と感じるものがありました!
本殿に近いほうからが一之鳥居となっていて、駅からすぐにみえるこの鳥居は二之鳥居。
本殿とは反対方向がお潮井浜(国道3号方面)となっていて海に繋がります。
浜から歩いてみたくなったので、本殿とは逆方向の海側に進んでみました。
国道3号沿いにある高燈籠。
残念ながら浜には入れませんでした。
近くには、福岡県神社庁があるようです。
ここから戻ります、筥崎宮へ。
砂の道がとても気に入りました。なんだか影まで美しい
一之鳥居は、藩主 黒田長政建立。とても特徴的な鳥居です。筥崎鳥居といわれるそうです。笠木島木(一番上にのっている横棒の部分)が一つの石材からできていて、
両端がひゅいっとそり上がっています。柱も三段に切れているのは、初めて見ました。
狛犬さんも特徴的!可愛いけど、どっしり安定感。
八幡宮の狛犬はどこもパワフルで守りが固い印象があります。
青空の下、参道や境内の砂が白くまぶしく、その上を歩いていると・・・小さいころの大好きだった海水浴の思い出が不思議とよみがえってきました。八幡神については文章にしてまとめて書くことがまだまだできずですが、海神が大きなポイントではあると私は感じています・・・
福岡空港が近いので数分おきくらいに飛行機が上空を飛んでいて、それがまたとても爽快で、空と海の港の神様という感じ。くどいようですけど・・・やっぱり影まで美しい
雄大な楼門がみえてきました!「敵国降伏」の文字。亀山上皇の御宸筆。
いわゆる武力で敵を降伏させるのではなく、徳でもって導き相手自らが降伏するというような意味だという・・・
最高の参拝日和で、まさにこの光景は感動のノックアウト~でございました
本殿への参拝は、この楼門前。その奥に控える本殿がまたとても美しく、国指定重要文化財ぞろいです。これはぜひ参拝に訪れて直接覗いてただきたい!火王と水王のお面もとても印象的でした。
宇佐神宮、大宰府天満宮、そしてここ筥崎宮と、同じ質問を神様にしておみくじを引いてみました。
どれも同じような答えがちゃんと出るので、比べると理解しやすいです。神社によって文言や和歌などが違うので、それぞれの神様のカラーというか個性のようなものが感じられます。
ちなみに筥崎宮は、一之宮の神様に共通して感じられるような神格の高さが伺えるな・・・と感じました。高い視点から導きを与えてくださいますので、少し厳しく感じるところもあるかもしれません。
回廊の外側を一周してみました。
あじさいまつりで賑わっていました。季節の花々をいろいろ楽しめるのも筥崎宮の魅力のようです。本殿の裏手(南側)はその「あじさい苑」があるところなのですが、西と東にそれぞれ末社が。
末社とはいえスルー出来ないような存在感。
西末社。本殿向かってみると右奥に位置しています。
西の狛ちゃんたち
そして東末社。
東の狛ちゃんたち
東末社エリアの空気感が格別にとてもよく、ここから眺める回廊の風景がとても美しいので、しばし佇んでしまいました・・・
ところで、筥崎宮の本殿は、北西に向いています
神社の社殿は北を背に南向きか、西を背に東向きが多いので、末社の位置からも「あれっ?」と、思いました。
神様が大陸のほうを向いているのは、その神威によって日本を守り治めるためなのか・・・
楼門そばには朱の玉垣で囲まれた御神木の「松」がありました。筥崎の名前の由来でもありますが・・・
私は、松より大楠のほうに自然と導かれてしまいました。
今回の神社巡りでは御神木である「樟」にあちこちで魅了されっぱなし。筥崎宮のこの大楠も見事でした。
成長は遅いものの長命で、香りもあり、巨木になる樹木「クスノキ」。
見習いたいところがいっぱいです。最後にこちらの大楠にご挨拶をして空港へ向かいました。
福岡空港を利用したのははじめてだったのですが、なんと便利な立地なのでしょう・・・驚きでした。
日の長~い6月、まだまだ九州旅を終えたくなかった私の思いが反映されたのか、帰りの飛行機の出発が遅れるという・・・
そういえば、旅行中スマートウォッチで随時自分のストレス度を観察していたところ、
なんと衝撃の結果が
飛行機に乗っている(行きの機内でしたが)時が一番リラックスしていたという。
あれ~?!大好きな神社や聖域にいる時じゃないのかいな空中って・・・
車、電車、高速バス、飛行機と、あらゆる交通手段を使っての安全旅となりました・・・
今回はこれにて終了ですが、旅をしながら次に向かうべき場所がさらに見えてきました。これが神社旅の大きな魅力でもあります。これからさらにどう繋がってゆけるか、益々楽しみです・・・
筑前国一之宮筥崎宮
<ご祭神>
応神天皇(八幡大神)
神功皇后(応神天皇の母君)
玉依姫命(海の神・神武天皇の母君)
詳しくは公式ホームページで