この丸ね、ご依頼くださった彼女がずっと考えて探して辿り着いたものなのですって。

彼女の手に加工されて、お客様に渡れば、おらの紙も素材から「稼ぎと（かせぎと=働き手）」に変わる。

ずっとずっとおらが望んでいた手漉き和紙ならではの働き方。

嬉しいなぁ。

ひと時代前の遺物のような、役目が終わったもののように見られる紙達は寂しいだろうと思っていた。

混じり物がなくて、体に悪いものも入ってなくて、極力自然に添うているのに、「きれいな紙ね」と撫でられて終わりなんて哀しいだろうと思っていた。

だから、書いて終わりとかから脱出できるよう加工できたら良いなぁとバッグにしてみたりプレートに加工してみてもいた。

だから、とても嬉しい。

丸い紙を100枚納品して、OK頂いて、「この冬の分はこれで良さそうです。足りなくなったら早めに連絡しますね😊」と。

神様、次に繋がっていきますように。

A3の桁から丸の型を外して、次に備えて気になってた丸の修正をした。ビニール袋に入れて次の出番を待ってもらおう。

丸を外す