「外国人」の“風”に吹かれて | BOBlog

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(株)髪書房から毎月1日発行の美容専門誌『BOB』。編集部の公式ブログです!
編集長が中心となり、「美容」のことについて何か、思うがままに日記を書きます。

「外国人風」「外国人テイスト」「外国人っぽい」……。

若年層を中心とした現代の日本人女性が、ファッション、ヘアやメイク、ライフスタイルにおいて、そういったイメージを希求するトレンドは止まる気配を見せません。

これに対して批判的な意見があるのも確かですが、市場は拡大を続け、もはやこの流行はスタンダードにもなりつつあるようです。

「外国人」に憧れる女の子のことを、一部(雑誌)では“ネオギャル”と呼ぶ現象も表れています。

それを踏まえ、ここ最近の「外国人風」旋風で興味深いのは、それが特定の女性像にだけ偏って見られる現象ではないという点です。

「モード系」や「セクシー系」だけでなく、「カジュアル系」や「コンサバ系」にまで、さまざまな女性像に「外国人風」のニーズが台頭してきています。

これは、つまり、現代の日本人女性の多くには「外国人になりたい!」「外国人に見られたい!」「外国人っぽくいたい!」といった潜在願望が隠されている……。
「見た目」と「内面」のスタイルも、もはや無国籍化している……。

そういっても過言ではないかもしれません。

しかし、日本人の「外国人風」への希求は、実は今にはじまったことではありません。

たとえば、古くは19世紀の明治維新。
幕末の志士たちが、日本を西洋的な国民国家(近代国家)へと変貌させた原動力は、他でもない、自由で民主的な“外国への憧憬”でした。

昔も今も、日本人のルーツには「外国人風」を求める土壌が根づいているのです。

そこで、月刊『BOB』2014年1月号の巻頭特集では、未だに人気の陰りが見えない「外国人風」というトレンドに焦点を当てた企画を組みます。

「外国人風」日本人女性を大きく「セレブ系」と「ストリート系」の2つの系統に分け、彼女たちの欲求を満たす、つまりはマーケットのニーズに応える、新鮮でモードなスタイルを提案します。

乞うご期待!