移植用ブタの開発で先行する米バイオ企業から、人の体内で拒絶反応が起きないようにする10種類の遺伝子を改変した細胞を輸入。

遺伝的に同じ個体を作り出す体細胞クローニング技術で受精卵を作製し、代理母となるブタの子宮に移植。

クローンブタ3頭が帝王切開で誕生。

無菌室で成育。成長したら、

サルなど他の種類の動物へ移植する予定。

動物から人へは「異種移植」と呼ばれ、

臓器提供者不足の解決策となる。


「感想」

人から人。IPS細胞等、作り出した物(人工物)を移植。ブタなど他の動物から移植。

だと、やっぱ人から人が数もこなしてるし、安心感あるなぁ。みんなドナー登録すればいいのに。

それ用で作られたブタや、移植されるサルのことを思うと、なんだか居た堪れないなぁ。

まぁ食べたりもしてる訳だから、そことは矛盾する発言なんだけど。

なんでブタが選ばれたのかが疑問。

調べてみると、

・食用だから、動物愛護で問題になりにくい。

・食用のために、ヒトへの感染性を有する病原体のほとんどいない種類も開発されている。

・昔から家畜として飼ってきているので、ブタの病気についてよく知られている。

・猿が最も人に近いが、(人より大きくならないといけない為、オラウータンやゴリラになるが)染色体数がほぼ同じ彼らは倫理的に許されない?んだそう。

・成長が早く、いろいろな年齢の人に移植しうること。

・ウマや羊の毛細血管は細くて、

人の赤血球が詰まる。


まとめ動物愛護、研究実績、成育速度・大きさ、血管の太さ  などからブタが良いみたい。


「移植後の心配な点」

・二足歩行のヒトよりブタの血圧は低いので、「レシピエント(受容患者)の方が果たして早足で歩くような身体活動ができるのか。

・移植したブタの心臓は移植したヒトの心臓より少し脈が速く、その理由は、おそらく、ヒトの血中に流れているアドレナリンに対しての反応が早いから。ブタはびっくりさせると、結構すぐ死んでしまう。そういうストレスへの反応も移植後の心配事。(同種移植脈が2割、異種移植が4割脈拍が早くなる。)

・ブタの心臓は移植後、心肥大を起こす。


「異種移植のメリット」

患者が子供場合、人工心臓は成長しない為、体の成長に合わせて人工心臓を入れ替えていくしか助かる方法はない。それに対してブタの心臓はうまく成長してくれたら、手術を繰り返さなくても大人まで生きられるかもない。1986年に同年齢の赤ちゃんの心臓を移植した体重約3000gの赤ちゃんは今、成人(身長180cm以上)になられているので、ヒトの心臓については保証済み。ただ、ブタの心臓については今、どのようなデータがあるのか、見ていく必要がある。


「小さな子に移植した心臓は小さくなる」

小さな子どもに大きい子どもの心臓を移植すると、およそ3カ月で心臓が移植された子の大きさになります。逆に、循環血液量に依存して心臓のサイズが大きくもなる。心臓の細胞の数は生まれてから死ぬまで変わらないため、心臓の細胞が大きくなる。


まとめ

・動物愛護、研究実績、成育速度・大きさ、血管の太さなどからブタが良い。

同種移植した心臓は循環血液量に応じて、大きさが変わる異種移植した心臓も変わってくれるかも(子供の患者の成長に合わせて変わってくれるかも)

・心配な点は、移植後の心肥大と、1.4倍脈拍上がる事、(豚のように)ストレスへの過剰反応による死。