福島県 田村市 船引町にあります。

御祭神は、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)。大鏑矢神(おおかぶらやのかみ)。坂上田村麿命(さかのうえたむらまろのみこと)です。

田村市中心部にあります。神社目の前にはJR磐越東線があり参道も踏切を渡ります。また国道288号線の近くで神社前は公園みたいになっておりお参りしやすいです。好きな神社なので定期的に参拝しています。

季節ごとの楽しみもあり春は桜が綺麗ですし水芭蕉も咲きます。では紹介します。こちらが神社入口です。写真すぐ後ろは磐越東線です。車の方は写真左側に公園の駐車場があるのでそこに停めると良いです。写真は秋模様ですが、春になると…このように桜が綺麗です。花見をしながらお参りって気持ち良いです。鳥居をくぐり右側に手水舎があります。最近までコロナの影響なのか柄杓なかったのですが、いつの間にか置いてありました。手水舎の目の前には、狛犬さんと狛蛙さんがいらっしゃいます。前回の多珂神社でも書きましたが、神社によって狛犬さんの見た目や表情が全然違うので歴史も感じれれば作られた方の思いもあるのかもですね。

余談になりますが、神様の御使いとして動物や虫等が世界中の宗教でありますよね。人間が嫌がりそうなムカデとかも御使いになってる所もあります。

だから最近少し悟りまして…よっぽどの人体の害がおきない限りはむやみやたらに殺生をしないように気をつけてます。虫も動物も皆同じ命だしそれぞれ生きる為に一生懸命ですからね。

さて話を戻します。狛犬、狛蛙さんを通ると門があります。潜るとすぐに拝殿があります。いつも静かなのでゆっくり神様とお話出来ます。拝殿右側に社務所、授与所です。

由緒の前に神様の紹介をします。

高皇産霊神ですが、前々回紹介した相馬太田神社の御祭神でもある天之御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)と神皇産霊神(かみむすびのかみ)という神様で造化三神(ぞうかさんしん)と呼ばれ世界が出来た時に最初の頃に現れた神様とされています。その三神とも性別がないとされています。性別がないと言っても子供がいない訳ではないです。御祭神の高皇産霊神の子供は少彦名命(すくなひこなのみこと)です。医薬の神様で出雲大社の神様と縁があります。

大鏑矢神は別名:大山咋神(おおやまくいのかみ)です。この神様は日吉大社、日枝神社系では主な御祭神になっています。山の神様になります。

坂上田村麿命は歴史の教科書に必ず出てくる武将ですね。奈良時代から平安初期の方です。地元民としては東北の蝦夷や阿弖流為(あてるい)との戦いのイメージが強いです。

では由緒になります。

いつからこの神社があるのかは定かではないですが、坂上田村麿が天皇の勅命を受けて東北、田村市辺りの賊を討伐に来ました。その際に戦勝祈願として鏑矢を奉じて難なく討伐できたそうです。その後部下に社を護らせたとあります。坂上田村麿亡き後に神様として一緒に祀ったそうです。

神社周辺は整備した公園と開拓した住宅街が広がってます。風景を見る感じでは昔は神社周辺は森や山の中だったのでしょう。当時から今のような社はないと思うので小さな祠のようなものがあったのかもしれませんね。

田村市には坂上田村麿の伝説が残っており有名なあぶくま洞の近くに大滝根山という山があります。そこを本拠として大多鬼丸という賊または鬼がおり討伐したとされています。いろいろ説はあるようで実は地元の豪族で民を守る為に戦いましたが、敗れた為に賊や鬼として扱われているともあります。

では一旦御朱印の紹介です。

特に限定や特別はなく常にこちらの御朱印です。力強い御朱印ですね。現在は書き置きで300円のお納めです。

神社、お寺巡りは最初は御朱印が欲しいな~とか有名な所だから行ってみようくらいから始まるはずです。

でも色々参拝したり何回も同じ神社お寺をお参りするとゆとりが出て来て、周りにも目がいきます。その時に…ふと由緒を見たり聞いたりして『あっ!確かあそこでも同じ神様だったような何者だろう?』とか『あれ?確かこの人教科書で見たよな』とか『このお社は龍の彫刻すごいなぁ〜』等いろいろ興味が湧いてきます。またそこまでくると御朱印の本当の意味も理解してより神仏や歴史に関心が湧きます。

御朱印頂いてる方はただ巡る、頂くだけで終わらないで欲しいなぁと思っています。

長々となりましたが、閲覧して頂きありがとうございました。皆様に良いご縁がありますように🙏✨