ずっと
生まれてくるべきでなかった
と思っていた
それでもこの世に居続けるなら
何かを成し遂げないと
他の人にない
素晴らしい才能がないと
いつも焦って
認めてもらわなければと必死で
人を傷つけて
疎まれた
いつも疲れていて
いつもいなくなりたいと思っていた
私さえ生まれなかったら
みんなが何も壊されずにいられたのに
それでも神様は
私が欲しかったとおっしゃる
人を創造された時の姿に戻す者
そしてもうひとつ
隠された闇に光を当てる者
として
私が生まれたせいで
私に関わる人たちは
隠していた歪み
隠していた罪が
顕になってしまった
私が全部抱えて
闇に葬られておけば良かったのにね
そうさせられている胎児は多い
私が発達障害を持つ人間として立つとき
きれいごとを言う教会が
差別に満ちていることが知れてしまう
私はそこにいるだけで
人の暗部が白日の下に晒されてしまう
好きでそう生まれたわけじゃない
私が正しいからじゃない
私が愛しにくい存在だからだ
愛しにくい存在をそのままに
自分を大切に愛して生きる難しさよ
でも同時に
歪みがはっきり見えることで
傷を癒やし縛りを切り取って
息を吹き返す人が多いのも知っている
白日の下に晒されるのは
命を得るため
全然軽いとは思わないけれど
主が共に負ってくださるのなら
このくびきを負いましょう
愛しにくい存在として
人に求めることはできない
私には神様しかいなかった
宗教を信じるなんて弱い人間がすることだ
その通り
そして
自分が弱いと知っているのは
自分の弱さに気づかない愚かさに勝る
バカにされることは
バカにする愚かさに勝る
生きることは大変なことだ
それでも今日を良く生きよう