できなくても良いと認めるメリット | トラウマから自由にするRCメソッド (株)RCM社長 高橋万紀子のブログ

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心の整理と心の外科手術専門のカウンセラー
養成もしています。

長女が帰って来ています。

札幌でシェアハウスで暮らしていますが

バイトも決まらずプー生活で

ネガティブ思考にハマって

抜け出せなくなっていたので

ちょっと帰っておいでと言いました。


1日目は、思考の整理をしました。



このように、

「どんな大人になりたい?」

と問いかけ、それを書いていくと

いろいろ見えるものがあります。


長女は自分に対して

「ダメだダメだ」

と責めながら

「完璧でいなければならない」

と矛盾した要求をしていました。


それが

「大抵のことは自分で(判断)できる」

に表れています。


私は郵便配達員さんの話をしました。

郵便配達員さんは、

手紙をポストに配るのが仕事です。

ある日、自分が配達する分が

時間内に終わりませんでした。

配りきれなかった分を

「できませんでした」と

郵便局に持ち帰れば良かったのに

その配達員さんは

自宅に持ち帰って隠しました。


「できなかったこと」を

「なかったこと」にしました。


配りきれない郵便物を

持ち帰るようになりましたが

そのうち

「郵便物が届かない」と苦情がきます。


最初はごまかせました。

段々ごまかしきれなくなり

家を調べられたら

配られなかった郵便物が

山ほど出てきました。


最初に

「すみません、時間内に終わりませんでした」

と言えれば良かったのに

それができなかったために

大変なことになってしまいました。


長女はこの話を聞いて

「できない・分からない」を認められないと

どんなに大変なことになるか

ハッとしたように理解しました。

同時に、

「できない・分からない自分」に蓋をして

見ないようにしていると自覚しました。


長女「高校の頃、挫折したと思ってたけど

分からないことを分からないって

認められなかったせいだったんだ」


大切なことに気づきました。


完璧でいなければならない

と思い込んでいたことについては

人間はいつでも

「できない」からスタートして

「できる」までの途上にいるんだよ

と話しました。


「気持ちがすごく楽になった…」

と、ほう、とため息をついてから

ポロリと涙をこぼして

「もっと早くこれを知りたかったなぁ…

そしたら、高校生活も違ったかもしれない」

と言いました。


実は私は、ずっと昔から

長女に話していました。

なぜか長女はガンとして受け入れず

はねのけていました。


「時」が必要なこともあるんだなぁ、と

待つ大切さを思いました。


「できない・分からない」に蓋をしていた頃

長女はずっと

思考が停止しているように見えました。


そりゃそうです。

成長は「できない」スタート地点に

立たない限り始まりません。

できないと認められないと

成長できないのです。


認めた長女は、

即座に受け答えが変わりました。


今日は

実家にいる間に

少し職業体験として経理をやってみよう

ということで

会社のお金の流れについての

大枠を話しました。



素直に聞いていました。

難しそう、と素直に認めました。


うん。またグッと成長できそうです。

札幌に戻るまでに

ちょこちょこやってみようね。


発達障害は

プライドの障害とも言われ

できないことを認められないせいで

成長できないまま

周りと衝突したりして

社会生活に支障をきたす面があります。


育ちの中で

周りが当たり前にできるのに

自分はできないと目の当たりにすることで

防衛してしまうのかな

と見ています。


これを外せたのでだいぶ楽になるけれど

また理解のない職場で

潰される可能性もあるなぁと思うと

つい過保護になりそうです。


発達障害は時間がかかります。

私も40歳でやっと

「普通の人ができることが

私もできるようになったかな」

と思えましたもん。


「普通」のレールからは

とっくに外れてしまったけれど

楽しく生きる道を見つけるのが大事です。


まだしばらくは

子育てが続きそうです。


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