喪失の悲しみから逃げると | トラウマから自由にするRCメソッド (株)RCM社長 高橋万紀子のブログ

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心の整理と心の外科手術専門のカウンセラー
養成もしています。

前回、生まれ変わりは、ない。

と断言したことで
スピリチュアル系の方々から
反論が来るかと思いましたがそんなこともなく
内心ホッとしております。

さて、死について。
自分が死を迎えることよりは
大切な人、近しい人を亡くしたときについて
考えていきます。

前回の記事では
生まれ変わり、と誰かに亡くなった人を重ねる
ことによって何が起きるかを書きました。

生まれ変わりという考え方は
悲しみからの逃げです。

私も愛する人が亡くなったら
どこかでまた出会いたいと
切に願うでしょう。
愛しているとちゃんと伝えればよかった
そんな後悔が出るかもしれません。

失った悲しみと
後悔の悲しみと
両方を抱えるにはつらすぎて
逃げたくなる気持ちは、想像できます。

でもね。
それを自分より弱い子どもに負わせるのは
やめましょうね。

他にも、喪失の悲しみから逃げる方法があります。

怒りです。

どうしてなのか
未だ答えを見つけていませんが
人は悲しみから逃げたがります。
これは事実です。
代わりに怒ります。
怒りの後ろには、たいてい悲しみが隠れています。

大切な人、近しい人を亡くした人も
よく怒ります。

逆に言えば
怒りに代えてしまったために
きちんと悲しめていない人がいます。

怒って終われば良いのですが、
悲しみは、正しく悲しむまで去りません。
そのため、悲しめなかった人は
ずっと怒り続けます。
怒る理由が移り変わっても、怒り続けます。

自分を責め
他人を責め
亡くなった人を責め
運命を責め
神を責め

いつまでも、続いてしまいます。

それはね、
失って悲しいのです。

怒りは外に向きます。出ていきます。
悲しみは、感じるのです。
感じるのが嫌で、放出したくなるのでしょうかね。

でも、感じてあげないと去りません。
悲しみは、悲しまなければいけません。

なぜかというと
責めると、否定という種を蒔き
否定を刈り取ることになるからです。
誰かを亡くしてから
人生が狂うことがあります。

悲しめず、責めてしまったために
否定を刈り取るスパイラルに入ってしまうためです。

そうならないために
悲しみは
怒りを交えずに悲しみつくす必要があります。

何年前のことであっても
きちんと悲しめていない悲しみは
悲しんであげる必要があります。

もし
一人では難しかったら
カウンセリングをお申し込みくださいね。

でも、もう少し続きます。