心の傷 | トラウマから自由にするRCメソッド (株)RCM社長 高橋万紀子のブログ

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心の整理と心の外科手術専門のカウンセラー
養成もしています。

心の傷と体の傷

どちらも
治る経過に似たところがあります。

転んで膝を擦りむいて、血が出たら。
血管の中の血小板が固まって
出血を止めてくれて
白血球がばい菌が繁殖するのを
防いでくれます。
傷ついた皮膚は時間をかけて修復し…
数日後には、だいたい治りますね。

ところが
傷が深かったりすると
止血や手術が必要な場合や
骨折なら、きちんと接骨しないと
骨が曲がってついてしまったり
外部の助けの手が必要になってきます。
治った後も
きちんとリハビリしなければ
元のように動かせなくなったりします。

心の傷も、
とても似ているんですよ。

せっかくかさぶたができたのに
メリメリはがして
洗っていない手で触って、化膿させて
しまったり…なんていうのも
心の傷でもあるあるです。

このように心の傷でも、
そっとしておけば、時間の経過と共に
癒える傷と
きちんと手当てをしないと
時間の経過と共に難しいことになる
傷があります。

人間、生きていれば心の生傷は絶えません。
私が心のカウンセリングを行うとき
手当てされなかった深い傷と
自分で触って、治りを悪くしている傷
のことを意識しています。

私はカウンセリングでは
どんなに可哀想な目に遭ったか
という話は、あまり聞かないことにしています。
本人が手放す気になるかどうかが問題で
話すことによって手放しにくくなる
というケースが多いからです。

話すことによって、
傷に触り、治りを悪くする必要はありません。
触らない方が良いこともあります。

逆に、強いられたことは
聞くことにしています。
その時強いられたことが
現在まで習慣として残っているケースが
多いからです。

中国の纏足をご存知でしょうか。
少女に小さな靴を履かせ
成長してもずっと小さな靴を履かせ
大人になってもまともに歩けない
小さな足を作るのです。
大人になって大きな靴を履いても、
足は大きくなりません。

心の場合も、
子どもの頃に強いられたおかしな考え方が
大人になってもその方を縛り
不自由で転びやすく、
新しい傷を作りやすい状態に
なってしまっていることが多々あります。

心の良いところは、
縛りが取れたら、きちんと
機能を果たすようになるところです。
(纏足の場合は、戻るんでしょうか…?)

カウンセラーはきちんと見極めて、
適切な処置をする技術を
磨き続けないとなぁ…と思います。

では
次回は、この心の傷と
原因と結果の法則の関わりを見てみましょう。