セーラー マース 分解 | 萬年筆グラフ 目録

 

セーラー マース 分解

金属首軸とピンクの首軸を分離する。

 

 

*金属首軸後ろの

C字状キャップ止め具の

2つの凸を押え込んで引き抜いた。

 

しかし これにより

金属首軸内の透明筒が割れてしまった。

 

*ピンクの首軸内

金属製の槍は固定されているので

槍回しは使えない。

 

 

*金属製の首軸内

 

ペン芯は 5つの部品から構成され

従来のようなインキ溝と櫛溝は無い。

各部品との間に隙間を作って

インキの通路としている。

 

 

前方のペン芯 透明プラスチック

下側に半透明樹脂の空気孔

 

 

 

後方のペン芯

(槍の内側に収まる部分。)

透明プラスチック2つを重ねて

インキの通路を作る。

半透明樹脂の筒で固定する。

 

この筒がパッキン。

ピンクの首軸先端で押え込む。

 

 

 

 

 

 

*空気の通路  

 

 

 

 

*インキの通路

 

 

        

前方のペン芯後ろ   後方のペン芯前

 

 

ペン芯上面の平らな部分と

透明筒との隙間 = 円弧状の部分が

インキの通路でペン先へ至る。

 

 

 

       

 

*首軸内の構造

従来のペン芯構造とは異なる

設計思想で実験的に作られた

と推測される。

 

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しかし 実用には支障があり

ペン先からインキ漏れが多発して

1~2年で製造中止となった・・・

との報告もあるが 真実はどうなのか?

 

他人の言う事を鵜呑みにしてはいけない。

自分で検証する事が重要である。

 

ーつづくー