師走の日々に相応しいほどの寒さがやってきた日に、
１４名の出演歌手のうち１２名が女声歌手という華やか
な演奏会に足を運びました。
あまり内容は前もって知らずに最近歌を聴いて知りあった
歌手が出演するので～位のつもりで出かけました。
東京二期会のオペラ研修所５６・５８・６０期生の出身者
ばかりで、前澤悦子さんの指導の下に学んだ方ばかり
だったようです。
この日までに面識のある方は３人だけ、、ただ歌を聴いた事の
ある方は結構いました。
ただこれだけ多くの出演される方がいると顔と名前が一致せず、
終演後の挨拶も僅かの方とだけになってしまいました。
そんななかで数少ない面識のある植木稚花さんが台本を練り、
ナレーションも前半担当してのストーリーに沿った演唱の始まり
です。
ヘンゼルとグレーテルが夢を見ている瞬間瞬間に、オペラの
クライマックス・シーンの歌唱が表現されるという進行でした。
その為夢の中でパッと現れる為の照明の明暗が繰り返される
のでちょっと目にきつかったけど、次の歌への期待感がもてて
悪くない演出ではありました。
一部は日本歌曲～一人の女性の生涯を歌で綴るプログラム。
和製「女の愛と生涯」
１ 恋の予感～ラ・ムール 徳山幹
２ はなやぐ朝～魚とオレンジ 宮澤那名子
３ 恋のミステリー～恋のミステリー 藤澤みどり
４ 岸辺のふたり 牧優雅
５ ６月の花嫁 櫻井日菜子
６ 髪～マチネ・ポエティングの４つの歌曲 堀川明子
７ 中国地方の子守唄 田中彰子
８ 竹とんぼに 森田由紀
９ 悲しくなったときは 堀川明子
１０ さようなら～遺言状 前澤悦子
１１ ゴンドラの唄 加藤早紀
二部はオペラのヒロインたち～森に迷ったヘン・グレが
眠ってしまって見た夢は・・・
１ 踊りましょうよ～ヘンゼルとグレーテル 徳山・田中
２ おお幾たびか～カプ＆モンテッキ 横内尚子
お前こそ僕の唯一の希望 植木・横内
３ 慕わしき人の名は 森田由紀
いったい誰が奴の身代わりにここに？ 宮澤・白岩
４ 彼のあの優しき声が 加藤早紀
５ ジプシーの歌 岡村彬子
宮澤・横内
あんたね！、、俺だ。 岡村・相山
６ ある晴れた日に 牧優雅・横内
可愛い坊や 藤澤・相山
７ さぁドゥドゥドゥ～父さん母さん！ 相山・櫻井他全員
アンコール シャンペンの歌～こうもり 全員
いろんな熱唱や印象に残る歌も多かったです。
加藤早紀さんの凛々しい歌唱の「ゴンドラの唄」やルチアの
「狂乱の場」など。
また「カルメン」の２曲など。
そして圧巻はこのカルメンの伴奏をした八木智子さんの伴奏の
素晴らしさ！
オケでなくてピアノ伴奏で聴いた今迄のどの「カルメン」よりも凄い
演奏ぶりに感動してしまい、歌の方の印象が薄らいでしまったく
らいでした。
そんなこんなで前知識も知らずに足を運んだ私にとって予想以上
の素晴らしい歌会に来てよかったなぁと思えた一日でした。
前澤悦子先生を囲んでの５８期の仲間たち。
加藤・堀川・横内のお三方。
ヘンゼル（櫻井）とグレーテル（植木）と。中央は宮澤那名子さん。
白岩洵さんと植木稚花さんのふたり。
台本にナレーションに歌ではロメオとグレーテルと、八面六臂の
活躍だった植木稚花さん。
凛とした佇まいで歌う姿に好感が持てる加藤早紀さん。
今日一番の掘り出し物だったかな。
『えつ子先生と仲間たち集合！Vol.5』
すみだトリフォニー小ホール
前澤悦子
植木稚花 加藤早紀 田中彰子 徳山幹 藤澤みどり
堀川明子 牧優雅 宮澤那名子 森田由紀 横内尚子
岡村彬子 櫻井日菜子 相山潤平 白岩洵
pf 田島葉子 八木智子
台本 植木稚花
ナレーション 植木稚花・堀川明子
（敬称は略させて頂きました。）